静岡市葵区 賤機山〜鯨ヶ池

p1.jpg p2.jpg p3.jpg p4.jpg p5.jpg

平成19年3月21日(水)
12:50(自宅)→13:05(浅間神社)→13:20(観音像広場)→13:40(賤機山城跡)→15:55(桜峠)→
16:10(羽高バス停)

 2月から右のアキレス腱が痛くて静かにしていたけど、そろそろ動き出そうとリハビリ歩きを始めている。とは言うもの
の、まだ不安があって、最近、はまっている「中世の山城歩き」に出かけた。今日の目当ては南北朝時代に北朝方の今川氏
が駿府今川館の詰城として作った賤機山城。安倍川対岸の南朝方の狩野氏が築いた安倍城と川を隔てて向かい合わせになる
山城だ。
登山口は、南アルプスがどこからはじまっているかは分からないけど、確実にその一つである静岡浅間神社。午前中はだら
だらとしていて、出かけたのが午後1時前。初めて行く所だけど、賤機山山頂の観音像広場までは毎年初詣で登っているし、
尾根筋の道は右にも左にも下りることができる。ハイキングと言うよりも裏山に登るくらいの気持ちで浅間神社の参道を登
り始めた。山頂の観音像広場までは歩き慣れた道。そのはずれから尾根を歩き始めた。南アルプスの高峰から大井川左岸の
山々を経て安部奥の山伏、八紘嶺、安倍川左岸経由でここまで延びている尾根。歩いていて、少し不思議な感じ。
道はよく踏まれていて、ハイキングコースそのもの。何人ものおじさん、おばさんとすれ違う。そのほとんどが手ぶらだか
ら、山の様子も想像できると言うもの。それでも、100m前後の尾根は木々の間から右手には静岡の町並みやが、左手には安
倍川が見えて気持ちがいい。右手下には徳川家康が今川の人質として幼い頃を過ごした臨済寺も見えた。
 そろそろ城の縄張りに入る頃かとキョロキョロしていると、大きな堀切に出遭った。この堀切は進行方向に対して5mほど
の深さがあった。堀切は尾根をここで断ち切り、敵の侵入を阻止する山城の定番。この堀切は左右に落ち込んでいるけど、
下まで続く竪堀ほど顕著な感じはしなかった。この先には曲輪があるが、荒れた茶畑になっていて広がりが分からない。そ
のまま、気持ちのよい尾根道を歩くと小広くなった平地に城跡であることを記した石碑があった。平地の一部に小高く盛ら
れたような跡もあるし(土塁?)、ここが本曲輪か?
曲輪の中を歩くと踏み跡があって、少し戻るとそこも曲輪らしい。木々が生え見通しが利かず、縄張り図も忘れて手元にな
いため、曲輪であることは確認できても城の輪郭がよく分からない。まあ、仕方がないか。廃城になってから400年以上た
っているんだから・・・。でも、できたら下草くらいは刈って、整備をしてもらいたいものだ。尾根道をさらに進むと、曲
輪らしい平地があった。そして、再度、堀切。どうやらこれで城跡は終わりのようだ。堀切で道を外れて林の中を何かない
かとふらふらしていると、ハイキングの男性が声をかけてきた。怪しい奴だと思われたのかもしれない。
 さて、時間は2時。まだまだ時間はたっぷりある。とりあえず、歩けるところまで歩いてみよう。道は緩やかな登りと下
りを繰り返しながら続いている。ただ、城跡近くは雑木林だったけど、この辺りまで来ると野菜畑が目に付く。何もこんな
上まで畑にしなくてもと思うが、茶畑は山の上まであるんだから、ついでなのだろう。茶畑の道は、見晴らしがきいて気持
ちがいい。モノラックを真ん中に通した道の正面に龍爪山が見える。この山は静岡のシンボル的な山で、学校の校歌にもよ
く歌われる山。遠足で何回登ったことか。
 途中、山道は農道でいったん切れるけど再び山道に。すると、ここからは茶畑がみかん畑に変わった。静岡オンパレード
というところかな。ただ、石垣までして整備した農地も植林されてしまったり、今は使われなくなった索道の残骸があった
りと、世の中の変化も目の当たりにさせられてしまう。まあ、今は索道よりもモノラックだし。そういえば、子供の頃は何
年かに一度、山の畑から降りるのに索道を使って下の小屋に激突し、人が亡くなったなんてニュースを耳にしたものだった
けど、最近は聞かないね。
 道は、茶畑や雑木の林を交互に抜けていった。そろそろ、下山口の鯨ヶ池も近い。左手には第2東名の静岡インターチェ
ンジの工事現場が見えた。尾根道は緩やかに続くと、唐突に鳥居があった。神社?どこから登るんだよ。近くに分岐らしい
道も見当たらなかったから、少し驚いてしまった。参道があったんだろうか?
 さて、ここからは鯨ヶ池方面に降りるつもりだったけど、桜峠まで歩くことにした。鯨ヶ池への道と分かれて桜峠へは少
し登る。あまり人が歩いていないせいか、枯葉が積もっている。しばらく歩くと荒れた小屋があった。こんな林の中に何の
ための小屋なのかよく分からない。中で「変な物」を見てしまうのも怖いので、無視して素通り。道は軽く登り平らになっ
た。すると、目の前数メートルのところに白いキジ?白いキジなんているのか?と思いながらも動く気配がないので、そっ
と写真を撮った。でも、キジは動かない。キジの横の林の中ではガサガサ音がしている。熊がいるようなところでもないけ
ど、少し不気味。ゆっくりと近づいた。すると何でこんなところからと言う感じでおじさん登場。何していたんでしょう
か?で、安心して再びキジを見るとただの白いスーパーのゴミ袋。形は鳥が首を伸ばしたように見えたんだけどなぁ。最近、
メガネがあっていないことは気づいていたけど・・・。新しくメガネを買い替えなきゃ。
 気を取り直して桜峠へ。もう4時近い。相変わらず少し荒れた道を急ぐ。林の中の道を抜けて茶畑に出た。もう、下には
道が見えているからそこが桜峠だろう。踏み跡をたどって降りていくと、茶畑の中で道は消えてしまった。正確には茶畑の
中の畝の中に道はあるのだろうが、茶と茶の間の隙間が狭くてどこが道なのかわからない。しかたがないので、強引に隙間
を縫って峠まで降りた。時間は3時50分。確か4時間ほどかかると書かれていたような気がしたが。桜峠には新道と旧道のト
ンネルがあるけど、峠から竹林の道が続いていて、麻機方面に降りた。麻機の羽高バス停に4時10分。ちょうど来たバスに
乗り込んだら、方向が違うと言われて次のバスに乗った。春の日の3時間ちょっとのハイキングだった。