【マイクロスイッチパドル2  長さ38mmの超小型パドル】

昨年作ったマイクロスイッチパドルを何人かの方に試用していただきました。欲しいという方が出てきたのですが
プラ版の加工が面倒というのが一番多い意見でした。
部品はマイクロスイッチ、磁石付きクリップ、ロングナットは「マイクロスイッチパドル」と同じものを使います。

・L金具はパドルやチョロキーで使用した同じ種類で、長い部分に2個、短い部分に1個のφ3.1程の穴が空いている
 ものです。(東急ハンズで購入、MS33と刻印してあります。)
・ツマミは前回より気持ち短くしてありますが、好みで変えてください。ツマミの高さ(15mm)と穴の高さ(4.5mm)は
 変えると左右のツマミに上下のずれが生じます。

1)改善点
どうせ作るならと以下の3点を修正しました。
 (1)プラ板の加工をつまみだけにし、もう一枚のプラ板は既製品を使う事で製作を容易にする。
 (2)幅の広かったつまみの間隔を狭くする。(25mm→約18mmに)
 (3)部品が減る分もう少し短くする。(穴加工を省略するためコネクタをやめ直接ケーブルを引き出す。)
    (45mm→38mm)


2)原理図
つまみの幅を狭くするには、今までの様に平行して重ねたのでは無理なことから、下図のように「マイクロスイッチを
直行させ、スイッチのバネを曲げる」
ことで、従来は幅が約25mmあったものを18mm以下まで狭くできました。
この方法を使えばマイクロスイッチの幅に制限されないでツマミの幅を狭められます。(実用新案もの?)
これは自作パドルとほぼ同じ間隔であり、私にとっては違和感はありません。



3)その他
加工が減った分製作がずいぶんと楽になりました。材料さえそろっていれば、加工を入れても2時間程度で完成します。
再現性の確認のため4台作ってみました。最初の1台は調整に手間取りましたが、2台目からは1時間程で作れました。

ケーブルは約φ3のシールド線を使うことでL金具の穴にぴったり収まりました。シールドのGND線を最短でマイクロ
スイッチに半田付けしていることから抜ける心配はありませんが、万が一被覆だけ穴から抜けるのを防ぐために内側で
接着剤で被覆を止めています。(無溶剤の「セメダイン SUPER X2」というものを使いました。硬化しても多少の柔らかさ
を保っており、プリント基板から配線を引き出すときに断線を防止する目的で愛用しています。)