【QRP用アンテナチューナー】

今年(2003年)1月にQRPトランシーバーRock−Miteを作りました。小さくて移動には邪魔にならず
便利ですがそこはQRP機の宿命で、アンテナが良くなければ全く飛びません。ホテルからでも使える
ようにと小型のアンテナチューナーを作りました。
 以前にもZ-MATCHというものを作ったことはありましたが、移動用ではなくFT-817を自宅の
ワイヤーアンテナで使う為で、少々大きく作りました。

1)目標
 ・調整箇所が最大2ヶ所であること。できればミラクルホイップアンテナの様に1ヶ所が望ましい。
 ・色々なアンテナにも使えること。(3種類の回路を切り替えて使います。)
 ・Rock−Mite本体よりも小さいこと。(実際はトロイダルコアやスイッチの関係で大きくなりました。)
 ・ケース加工は避けられませんので、加工が少しでも簡単なこと。
 ・SWR計までとは行かなくても、マッチング状況が解ること。(Z-MATCHのアイデアをもらいました。)
  送信機の出力が50オームになっているという前提で、50オームになる点が解る事。

2)まずはミラクルホイップアンテナはどうなっているか
 トロイダルコアに巻いたコイルからタップをたくさん出して切り替えているだけでした。(B図)
 簡単そうに思いましたが、普通に手に入るロータリースイッチは1回路12接点までしかありません。
 ここはミラクルアンテナはおまけと割り切り、「ミラクルアンテナもどき」としました。「3種類の回路が
 あるので、どれかでチューニングが取れるだろう」という合理的(安易な?)判断です。
 実際思ったよりも使えます。
 そうは言ってもやはり作ってみたいので、表紙の小さいものも作りました。(最後に掲載予定)

3)調整が少ないマッチング回路
 性能はさておき(「QRPだからこそ性能が重要じゃなかったのかい?」)基本回路だけで構成する
 のが一番簡単なのは明白です。

(A図)
(B図)
ミラクルアンテナ
コイルはタップを
出して切り替える
(C図)

上記の入出力を
入替えたもの

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