平成12年4月から12年9月分山行報告

山行記録・例会議事録 (10月9日移動)


編者注:写真は次回の報告が掲載された後は山岳写真館に移動し、此のページからは削除します。

平成12年9月(第2回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】9月27日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、浅川、斎藤、柏木、久保、植木、佐藤(一)、梅原、尾上、柳(計10人)
【議事】暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、記録的な猛暑も治まりここ数日は特に朝晩の冷
 え込みの厳しい日が続きます。日中はすがすがしい秋晴れの日が多く、絶好の登山日和となります
 が日ごとに日没が早まっていますので余裕を持った行動で楽しい一日をお過ごし下さい。

1)9月10日(日)
  ・甲子・阿武隈川源流・白水沢
  ・斎藤、浅川、石岡
  ・甲子温泉から入りますが、どちらかというと陰気な感じの沢です。

2)9月15日(金)、19日(火)、22日(金)、27日(水)
  ・高原山・大入道、剣が峰、釈迦ケ岳付近の笹刈り
  ・小林、斎藤、梅原
  ・15日と27日は小林会長単独で、19日は斎藤さんがサポート、22日は梅原がサポートとい
  う形で高原山の大間々台から剣が峰、釈迦ケ岳へのルートの笹刈りを実施しています。例年の事
  ですが、夏場の笹の伸びはすさまじく、相当広い幅で刈り込んだ所でも瞬く間に背丈ほどに笹が
  伸び登山道を覆ってしまいます。現在は急坂のトラロープ下まで笹刈りが完了しており、その上
  方に若干深い所があるもののほぼ問題のないレベルとなっています。27日は富士山が見えまし
  た。

3)9月15日(金)〜16日(土)
  ・北アルプス  白馬岳
  ・尾上
  ・北アルプス白馬岳へ一人で行って来ました。今年は例年になく雪が多かったせいか、大雪渓には
  まだ多くの雪が残っています。15日はいわゆるピーカンで白馬岳頂上を経て白馬大池で泊りま
  した。明くる16日はガスの中、せっかくの池も淵しか見えませんでした。栂池へ下山しました
  が、まだ紅葉には少し早く、ナナカマドが赤くなっていた程度でした。

4)9月16日(土)〜17(日)
  ・自然セミナー出羽三山
  ・蓮實、浅川、久保
  ・自然セミナーで羽黒山、月山へ行って来ました。めったに見られない即身仏や住職さんのありが
  たいお話などを聞き、精進料理を食べ、宿坊に泊り、普段経験できない事が一杯あった山行でし
  た。また、バスが故障したりで大変な事もありました。

5)9月21日(木)
  ・日光・社山
  ・小林夫妻
  ・社山に行って来ましたが、中禅寺湖の眺めが最高でした。

6)9月23日(土) 写真あり
  ・吾妻・大滝沢
  ・吉野、斎藤、浅川、石岡
  ・最近岳友会の山行はちょっとした沢ブームになっています。今回もベテランメンバーで大滝沢に
  行って来ました。釜が一杯あって、明るい気持ちのいい沢です。120mの大滝の上はナメ滝な
  どがあり久しぶりに楽しい沢登りが出来ました。

※今回、韓国出身の柳貞蓮さんが入会されました。一緒に楽しく山に行きましょう。

平成12年9月(第1回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】9月13日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、池田、浅川、柏木、稲葉、久保、小口、植木、佐藤(一)、野澤、梅原(計12人)
【議事】暑い暑い夏がようやく過ぎたかと思うと、9月に入ってからは急に気温が低下し、連日雨空の
 続くこの頃です。また、東海地方では極地的な大雨に見舞われ、多くの被害を出しています。九州の
 南海上では台風14号が相変わらずの遅い動きで日本列島を伺い、気になる所ではありますが、気象
 情報には充分注意して山行をお楽しみ下さい。

山行報告
1)7月21日(金)〜8月31日(木)
 ・コングール・チュビエ峰
 ・小口(栃木県高体連の皆さん)
 ・長い長い海外遠征から小口さんが岳友会に帰って来られました。以下は小口さんからの海外遠征の
  報告です。
   皆さんご承知の様に、高体連の中国コングール登山隊はチュビエ峰の登頂を目指していましたが
  天候不順の為、残念ながら頂上を踏む事はできませんでした。7月21日に日本を出発し、7月
  26日には4600mにB.Cを設営し、28日から本格的な登山活動を開始し、5300mにC1
  6200mにC2と順調な活動を続けていました。所が、C3のルート工作に掛かった頃から大雪
  が降り始め、3日間は全く足止めを食う形となりました。その後も天気は安定せず、降雪と雪崩を
  繰り返し、活動中に4人が雪崩に会うなど状況は好転しませんでした。元来コングールは非常に天
  気の不安定(悪い)な所で、近くのムスターグ・アタは晴れていてもコングールは曇っています。隊
  員達もC1以上のせまいテントで何日も足止めされながら上方を伺いましたが、結局、天気は最後
  まで好転せず、登頂断念という結果に終わりました。
  しかし、今回の登山活動を通して、多くの方々と知り合いになれた事など私にとっては充実した遠
  征でした。これから少し充電期間をおきまた新たな目標に向けチャレンジして行きたいと思います。
  http://www5a.biglobe.ne.jp/~T2000/Ttke2000.htm

2)8月24日(木)、8月27日(日)、9月10日(日)
 ・高原山・大入道、剣が峰付近の笹刈り
 ・小林(山友会)
 ・8月24日、27日は大入道、9月10日は剣が峰付近の笹刈りに行って来ました。夏で、笹は相
  当延びている様です。8月27日は山友会の本間さんGrにお手伝いを頂きました。

3)8月26日(土)
  ・那須、朝日岳
  ・久保
  ・峰の茶屋から、朝日岳、隠居倉、三斗小屋と回ってきました。

4)8月28日(月)
 ・会津  燧ケ岳
 ・久保
 ・天気は曇で、思ったよりも人が少なかった。

5)8月26日(土)〜27日(日)
 ・ヒツゴー沢、米子沢
 ・植木、尾上、鍵山(本田)
 ・植木、尾上共に沢にはまっております。この日も非常にいい天気で最高の沢登りでした。(詳細は
  前回報告済み)

6)9月2日(土)〜3日(日)
 ・那須クリーンキャンペーン  写真あり
 ・小林、蓮實、斎藤、東、植木、梅原、薄井、尾上、浅川、佐々木、野澤(豊、羽奈)、山友会(5名)
 ・9月2日の夕方から那須方面は強風が吹き荒れる最悪の天気。それでも前夜祭には小林、蓮實、
  斎藤、東、植木、梅原と山友会の5名が参加し、何時になく賑やかな夜でした。しかし、強風は一
  晩中、テントや車を揺り動かしていました。翌朝やはり強風の中、薄井、佐々木、浅川、尾上の4
  名と少し遅れて野澤親子が参加しました。しかし、強風は相変わらず続いており、キャンペーンの
  開始式が終わった後、尾根道は歩けないとの判断から、沼原〜三斗小屋跡周辺の清掃登山とキャン
  ペーンに切り替えました。沼原へ向う途中、救急隊がサイレンの音も高く、峠の茶屋を目指し登っ
  て行きます。蓮實先生の報告では3日の強風で峰の茶屋付近に、風で吹き飛ばされ頭などを強く打
  った重傷者などが2名、他にも避難小屋には約50名の登山者が閉じ込められた状況だったようで
  す。この人達の下山の為に、連盟の人達も駆り出され、FIXロープを張ったり、10人掛かりで
  怪我人の搬送を行ったりで大変な一日でした。これだけの強風下では四つんばいになりながら歩く
  (這う)しかなく、強風時の那須の怖さを改めて感じさせられる一日でした。

7)9月9日(土)〜10日(日)
 ・蓼科山偵察(白樺湖〜霧ケ峰、美しが原、蓼科山) 写真あり
 ・佐藤(一)、野澤、尾上、梅原
 ・コースタイム:写真有り
 *9月9日(土)
  氏家(佐藤)5:33=宇都宮IC5:54=前橋IC7:43=7:50藤岡JC(霧の為、通行
  禁止で渋滞。高速を一旦降り、次の吉井で再度乗る)=吉井8:46=9:59佐久IC=10:47
  女神湖11:14(白樺湖畔偵察)12:34霧ケ峰・車山登山口12:40−13:15車山頂上
  13:39−14:14車山登山口14:17=14:57山本小屋15:10−15:55美し
  が原16:05−16:45山本小屋16:55=17:50上諏訪駅(尾上さん合流)21:10
  =22:30白樺湖テントサイト23:00(就寝)
 *9月10日(日)
    起床5:00(出発)6:00=6:20すずらん峠6:30−8:30蓼科山頂(七号目登山口
  7:05−7:15馬返し−7:58将軍平−8:18蓼科山頂)9:20−9:40将軍平9:49
    −10:33大河原峠10:45合流10:55==11:55佐久IC14:44=宇都宮IC
  18:00
  ・蓼科山の偵察に行って来た。土曜日は佐久ICからの時間や下山口、お風呂などの調査をした後、
  霧ケ峰へ行ったがここは名前の通り深い霧・・・。この後、美しが原の放牧場をのんびり歩いた後、
  上諏訪まで行き尾上さんをピックアップし、白樺湖へ戻る。明くる日は快晴で白樺湖から蓼科山が
  良く見える。女神茶屋と七合目登山口に分かれて登り始める。七合目からは緩い登りとなるが、馬
  返しを過ぎた頃から、傾斜が増す。ザンゲ坂と呼ばれる砂利道の急坂を沢沿いに登り詰めると将軍
  平と呼ばれる平坦(峠)地に出る。
    ここから30分ほどで蓼科山頂上に到着するが、大きな岩がごろごろの道を行くので足元には充分
  注意して登る必要がある。頂上はかなり広いゴーロ帯となっているが、眼前には八ケ岳、その南に
  は南アルプス、南西方向に中央アルプス、東には北アルプス、北には妙高から浅間の山々、北東の
  遠方には日光連山、またその手前に榛名山、妙義山など360度の展望がそれまでの疲れを癒して
  くれる。頂上で1時間以上周りの景色を楽しんだ後、将軍平に下山した。

平成12年8月31日受付分 山行報告
・8月26日〜27日
・鍵山氏(本田山岳会)、尾上、植木(記録)
・ヒツゴー沢、米子沢
(編者注:改行は入手したままで掲載しました。)

 8月26日、27日とヒツゴー沢、米子沢に行ってきました。リーダーは本田山岳
部の鍵山さん、後のメンバーは尾上、植木の合計3名でした。両日とも天候に恵まれ
ました。ヒツゴー沢は小滝が連続し、また、ナメがありよい沢でした。米子沢は最後
のナメと頂上の草原が最高でした。

 谷川温泉の無料駐車場に車を置き、二股に向かって歩き出しました。気持ちいい水
平道でした。二股に近づくと道が悪くなりました。本流の水量は少なかったです。オ
ジカ沢との分岐で沢靴には着替えました。見ると左の足首にヒルが吸い付いていまし
た。鍵山さんにもヒルがいた形跡があり2人で血を流しました。植木のヒルは鍵山さ
んの蚊取り線香攻撃で取りました(「ヒルには塩がきく」とのはなしを北アルプスで
聞きました)。最初の滝(逆くの字滝)は滑りやすくシュリンゲをつかんで登りまし
た。階段状の滝は左を巻かずに水流を登りました。ナメ滝が現れ楽しみました。面白
い形のチムニー滝はツッパリで登るには自分にはつらく左岸を登りました。大きな滝
を巻いてみると落ち口に釜があり、全員で水泳大会というか飛込みとウォータースラ
イダーをして楽しみました。頭から滑ることを覚えてしまいました。そんなことを
やっているうちに時間が経ってしまいました。そこからほどなく水流がなくなり靴を
履き変えました。しかしそこからが大変でした。稜線まで暑く水のないところを2時
間かけて登りました。稜線はガスの中でした。とりあえずトマの耳に行き乾杯しまし
た。下山は長かったです。

 駐車場のおじさんに「米子は禁止だよ」ととりあえず言われましたが、そのまま行
かせてくれました。第10堰堤工事現場からゴーロを歩き出しました(メールによる
と踏跡を行って良いそうです)。ほどなく最初の滝になりました。楽しく登れまし
た。大きな滝が現れました。左の踏み跡を使って巻きました。そこからいくつかの滝
を越えていきました。チムニーのような滝があり直登できました。10m滝は左のボ
ルトから下がっているシュリンゲをあぶみにして登りました。そこからは素敵なナメ
が続いていました。キンコウカが咲き乱れていました。ナメが終わると源流状になり
二股に着きました。そこには杭に「これから先、沢に立ち入り禁止」とありました
が、右股に進みました。踏み跡は使わずに水流を登りました。深い釜が1箇所ありそ
れを最後に水はちょろちょろになりました。上を見るともうすぐ頂上でした。イワ
ショウブが咲く草原の中を気持ちよく登り、お決まりの乾杯をしました。「また秋に
来たい」そんなことを思わせる沢でした。下山は短かったです。

平成12年8月(第2回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】8月23日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、池田、斎藤、稲葉、植木、梅原(計7人)
【議事】猛暑のピークは越えたとは言え、まだまだ暑い日が続きます。旧盆明けに北アルプス雲の平
   に行きましたが連日、快晴が続き素晴らしい夏山を過ごす事ができました。北の山々では既に
   草紅葉が始まった所もあり、夏から秋へとその姿を変えつつあります。また秋の夕暮れはつる
   べ落としのごとく日没もどんどん早くなりますが、時間的にゆとりを持ちこれからの山行を楽
   しんで下さい。

(A)山行報告
 1)7月18日(火)〜22(土)
 ・大峰山  奥駆  修験体験
 ・稲葉
 ・修験道の山、大峰山へ修験体験をしに行きました。コースは奥駆ルートの前半は山上ケ岳〜洞川
  で後半は熊野周辺でした。宿房で約30人が寝泊まりし、般若心経を唱えながら石仏や祠でお祈
  りをし山々を歩きまわります。もちろん夜はお酒も抜きです。少し変った経験をして来ました。

 2)7月22日(土)〜23日(日)
 ・県民の森、高原山・剣が峰
 ・池田他
 ・かつて朝霧山岳会でのパートナーであった藤田五十二君が亡くなって丸三年が経ち、彼の供養と
  朝霧のメンバーと旧交を温めるべく県民の森、剣が峰に行って来ました。

 3)7月23日(日)
 ・夫婦淵の近く 小湯沢(こいさわ)
 ・植木他
 ・沢にはまりだしました。夫婦淵近くのこいさわに行って来ました。

 4)7月31日(月)
 ・苗場山
 ・稲葉夫妻
 ・家族で苗場山へ行って来ました。秋山京の方から登って来ました。

 5)8月2日(水)
 ・奥多摩  水根沢
 ・植木他
 ・奥多摩の沢へ行って来ました。岩タバコの葉が一杯咲いていました。

 6)8月3日(木)
 ・吾妻山の北側  大滝沢
 ・植木、鍵山
 ・昨日は南、今日は北と忙しい毎日です。大滝沢の記録は8月20日に報告していますので参照下
  さい。

 7)8月2日(水)〜4日(金)
 ・南アルプス  塩見岳(撮影:蓮實) 写真あり
 ・蓮實他2名
 ・中央高速、松川ICを経由して南アルプス塩見岳へ行って来ました。山伏峠から塩見小屋、塩見
  岳をピストンしました。

 8)8月5日(土)〜13日(日)
 ・ニュージーランド  Mt.クックの東側
 ・植木
 ・ニュージーランドへヘリスキーをしに行きましたが、真冬にも関らず積雪は数十cmと少なく、
  思った滑りができませんでした。結果的には帰る前日に降雪がありスキー場は2mの積雪となっ
  た様です。ニュージーランドも暖冬の為、思った滑りができなかったので、スカイダイビングを
  楽しんできました。高度三千mの高さから千数百まではそのまま落下しますが、兎に角360°+α
  の視界(どんなんだ?)を楽しむ事ができました。スカイダイビングはインストラクターに抱えら
  れた形で飛ぶそうですが、恐怖心も特になく、非常に楽しいようです。

 9)8月11日(金)〜12日(土)
 ・北アルプス  八方尾根周辺
 ・池田他
 ・朝霧山岳会の昔の仲間達と八方尾根周辺を散策して来ました。

 10)8月14日(月)
 ・和賀岳
 ・稲葉
 ・角館近くの1500m位の山です。

 11)8月15日(火)
 ・那須  井戸沢
 ・吉野、斎藤、石岡
 ・前々から行こうと話していた井戸沢へ行って来ました。行くまでの道は悪かったが明るくてきれ
  いな沢でした。しかし、昔に比べると若干荒れて来ている様です。また稜線では刈り払いがして
  あり、非常に助かりました。

 12)8月15日(火)〜19日(土)
 ・北アルプス  赤木沢〜黒部五郎〜五郎沢〜祖父沢〜雲の平〜高天原(詳細報告、写真有り)
 ・植木、梅原
 ・念願の雲の平へ行って来ました。お盆明けの16日から登山者が減り、逆に天気は毎日快晴で、
  きれいで明るい赤木沢の沢歩き、黒部五郎のカール、雲の平のスイス庭園に出た時の水晶岳、薬
  師岳の迫力、高天原や竜晶池の静けさ、ねむりの湯の暖かさなどなど沢山の経験ができました。
  また、高天原山荘で山田さん、藤波さんにごちそうになり、開発さんとは富山市内までご一緒し
  人の暖かさにも触れた山行でした。

 13)8月16日(水)〜19日(土)
 ・白山と荒島岳(撮影:蓮實)  写真あり
 ・蓮實他3名
 ・8月16日に白山一ノ瀬のキャンプ場に入りました。明くる日は白山頂上までピストンし、18
  日にはお池めぐりをしました。さすがに白山は花
  も多くハクサンフウロを始めとし、ハクサンの冠をつけた多くの花々を見る事ができました。ま
  た朝は頂上に登り直しご来光を拝む事ができました。明くる日はせっかくここまで来たのだから
  と、深田久弥の故郷の山である荒島岳をスキー場から登りました。往復8時間の行程でした。

 14)8月18日(金)
 ・高原山  大入道
 ・小林
 ・さすがに夏のササは伸びが早く、今年の春に刈り払いした剣が峰付近はかなりササが伸びていま
  した。

 15)8月22日(火)
 ・田代山
 ・小林
 ・田代山に行って来ました。山はもうそろそろ秋の装いで草紅葉が始まる頃でした。

 16)海外たより
 ・小口さんを始めとする高体連の方々がコングールチュビエ峰を目指して活動を続けて来られまし
  たが、悪天候の為に登頂を断念されました。皆様方の無事な下山と帰国を心からお祈りしていま
  す。
    http://www5a.biglobe.ne.jp/~T2000/Ttke2000.htm

平成12年8月22日受付分 山行報告

平成12年8月15日〜19日  赤木沢の沢登り、雲の平の花畑、高天原 写真あり
・植木、梅原、(記録:植木 撮影:梅原)
●要約
今回の山行の目的は赤木沢の沢登り、雲の平の花畑、高天原(たかまがはら)の温泉の3つです。
植木と梅原の合計2人で行きました。天候に恵まれ快適な沢登りと山歩きができました。

●内容
15日 矢板7:00−十日町11:30−立山I.C.−折立16:00
矢板を朝出て十日町でそばを食べ、夕方に折立という登山口に到着。梅原さんのクーラーバックに入
れたビールを飲んで寝ました。

16日 折立−−太郎平−−薬師沢−−赤木沢出合
朝は3時に起きて、4時50分に歩き出しました。太郎平に8:10に着き、さっそく缶ビールで乾
杯しました。そこから薬師沢の小屋に下りました。当初は小屋に素泊まりの予定でしたが、ミソジの
田崎さんと陳さんに天場の場所を教えてもらったので、経費節減です。その天場にテントを張ること
にしました。大きな渕が目の前にあり、そこで泳いだり焚き火をしたりしました。

17日 赤木沢出合−−赤木沢遡行−−中俣乗越−−黒部五郎岳−−黒部五郎小舎
赤木沢を遡行しました。難しいところはひとつもなく、ナメと滝がある明るく快適な沢でした。大滝
左岸の巻道で左のリッジに出てしまいビビリました。源流付近はお花畑が広がっていました。尾根に
出るところでハイマツ帯に入ってしまう失敗をしましたが、充実しました。黒部五郎岳も素晴らしか
ったです。

18日 黒部五郎小舎−−五郎沢下降−−黒部川本流−−祖父沢溯行−−雲の平−−高天原
11張りのテントのうちブービーで出発しました。この日は五郎沢を下降し祖父沢を溯行しました。
どちらの沢もゴーロでした。祖父沢から振り返ったとき見た黒部五郎岳のカールが印象的でした。大
学時代からあこがれていた雲の平に到着。スイス庭園から見える薬師と水晶が迫力万点でした。チン
グルマやハクサンイチゲの群落がありきれいでした。そこでは、おばさんがスケッチをしている他は
誰も居らず、とても静かでした。そして雲の平山荘でお決まりのビールで乾杯しました。そこから高
天原に下っていきました。生木で作られたはしごを使って急坂を下りました。高天原山荘でビールを
買い、温泉へと急ぎました。温泉に入る前に龍(竜)晶池に行きました。とても静かな池で薬師岳が
うつって見えるさまは素敵でした。そして温泉へ。硫黄の浮かぶ、いわゆる秘湯の代表格の露天風呂
を楽しみました。ぬるい方の湯船には40分もつかってしまいました。高天原山荘に帰ってみると梅
原さんが埼玉の夫婦に酒をごちそうになっており、すかさず植木も混じりました。久しぶり?に布団
で寝ました。素泊まり5200円はフトコロに結構ききました。

19日 高天原−−薬師沢小屋−−太郎平−−折立−魚津−十日町−沼田−矢板
昨日の夕方の天気からすると天候が危ぶまれましたが、その心配もなくきょうも快晴。同宿した富山
の人といっしょに行動することにしました。当初の予定では太郎でテント泊の予定でしたが、一気に
折立まで帰ってしまおうということになり、気合を入れました。高天原峠から薬師沢に降りる大東新
道は、沢を渡ったり黒部川本流を遡ったりする足場の悪いコースでした。結構苦労しました(一般の
方にはとてもすすめられないほど)。折立に着くころにはイッパイイッパイになってしまいました。
無事下山して温泉に入り、魚津で寿司を食べ、徹夜で帰ってきました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以上 報告でした。
写真はただ今、現像に出しています。

p.s.1 植木・梅原の計画は印南さんたちのパクリではありません?!
p.s.2 植木達の雲の平が第2弾とすると、ただいま第3段として東さんが雲の平に行っている
      とのことです。


平成12年8月20日受付分 山行報告

平成12年8月3日 大滝沢
・植木、鍵山
吾妻の滑川温泉近くの大滝沢に鍵山さんと行って来ました。ナメが続くとても良い沢でした。
 登り出してすぐの15m滝は右岸を行きましたがおっかなくて鍵山さんにシュリンゲを伸ばしても
らい突破しました。そこからはナメと釜が連続するとても気持ち良いところでした。ほどなくして
120mの大滝になりました。写真で見るのと違って迫力がありました。その滝は登れないので登山
道に戻ってネコノ沢を下り本流に戻りました。このネコノ沢もナメていて面白かったです。そこから
もナメが続いてこれまた楽しかったです。鉄(?)の鉱山跡より上はゴーロがほとんどでした。登山
道とクロスする上の潜滝にぶつかり遡行終了にしました。この滝はルンゼ状のところを落ちている滝
でした。この滝も面白かったですが、なんといっても滑川大滝でしょう。この大滝を見に行くだけで
も価値がありそうです。

平成12年8月14日受付分 山行報告 (8/20記録追加しました。)
  平成12年8月2日〜6日 雲の平山行(撮影は水上) 写真あり
 ・小林、吉野、印南、飛島、水上
 ・新穂〜双六〜鷲羽〜雲の平〜高天原〜三俣蓮華〜新穂
 8月2日(水)

 静岡を午前中に出て、国道52号、20号を経由して登山基地である松本近郊の飛島宅へ集合。天
気は不安定で、北アルプスや美ヶ原は、ガスが覆っている。そんな中、美ヶ原の山腹のガスが夕日に
照らされて、虹のような七色の彩雲が縦に伸びていた。
 小林さん、吉野さん、印南さんら栃木からやってくるメンバーも不安定な天候の影響により何回か
電車が止まってしまったらしく、午後7時半になってやっと松本駅に到着。ジャスコで食料を調達し
てその日は、飛島宅泊。

 8月3日(木)

 飛島宅を4時半に出発して、一路、登山口の新穂高の無料村営駐車場へ。駐車場は、8分の入りだ
った。駐車場上部に車を停めて、5時30分に出発。天気はよく、青空が広がっていた。新穂高バス
ターミナルを過ぎて、左俣林道に入る。左手に穴毛沢の治山工事現場を見ながら進む。大崩壊が続い
ている景色を見ると、ここが普通の山でないことに気がつく。普通に林道を歩いていてもここは北ア
ルプス。やっぱり違うものだ。

 妙に速いペースで歩き続けてワサビ平の小屋着。ここまで1時間10分ほど。少し小屋で休んでか
ら歩き始める。しばらく行って、左俣林道から離れて登山道の川原に下りる。昨年来た時とはとは2
週間ほどのズレがあるが、まだ大きな雪渓が残っていた。また、倒木・流木がひどく、道がかなり荒
れている。今年は、雪が多かったためか、雪崩で荒れてしまったよう。確か、昨年、この辺はちょっ
とした湿原のようになっていたと記憶していたんだけど・・・。

 石畳の整備された道は、昨年のとおり。歩きやすい道だが、朝は、後からに日が当たって暑い。昨
日、大量に買いこんだ食料が肩に重い。いつもながら、山での食料にはいろいろ悩んでしまう。今回
は、小屋泊まりでで夕食のみ頼む予定なのでたいした量にはならないはずだけど、お菓子類を買いこ
みすぎたのか、初日で体が慣れていないせいか、なかなか調子が乗らない。上流に雪渓を抱えた秩父
沢で小休止。後を振り向くと、穂高連峰がシルエットになって延びている。とにかく暑くて水ばかり
飲んでいた。

 途中、小林さんが遅れ始めたので、ペースを落としてゆっくり登る。イタドリヶ原、シシウドヶ原
と進む。たくさんの人達が休憩している。この時期ならば、お盆休みの前でもあることから、ガラガ
ラかという期待が少しづつ崩れていく。皆考えることは同じのようだ。ここからは、昨年の記憶では
水平に回りこんで鏡平の小屋に着くと思いこんでいたが、結構な登り。皆に「鏡平の小屋にはかき氷
があるから」と、声をかけてひたすら登った。この途中でも、残雪発見。ここではまだまだ雪解けが
始まったばかりという感じで、ぜんまいのような新芽が出始めているだけだった。

 ゆっくり登っていくという小林さんを残して鏡平へ。だんだんと木々が少なくなって、空が明るく
なっていく道を進むと、パッと開けたところに木道の延びた池があり、回りこむと小屋があった。小
屋前は、昨年と違い、デッキ風に板が張ってあった。昨年は、雨でグチャグチャになっていて、ベン
チで休むのも大変だったけれど、今回は、天気もよく、デッキのせいですこぶる快適。小屋を見ると、
噂のかき氷やジュースが飛ぶように売れている。吉野さんはビールに目がいっていたようだが、生ビ
ールが750円では少し手が出ないようだ。で、500円のメロン味のかき氷。そして、ここでお昼。
印南さんは大量に買いこんだバナナが重いらしく、さっそく胃の中にしまい始めた。小林さんは、小
屋のラーメン。実は、このときから、小林さんの「北アルプス・ラーメングルメ」が始まったのだった。
このときは本人も自覚していなかったようだが、ここから各小屋でのラーメンの比較が始まることと
なる。そんな中、飛島さんはカロリーメイト。今回の行動食は、カロリーメイト中心にするというこ
とだった。

 ここからは、小林さんが先頭で歩く。少し休んだせいで、調子よく進んだ。弓折岳稜線までの道は、
次第に高山植物も増えて楽しい。稜線に出ると、待望の展望。槍、穂高、そして笠が岳。それに、さ
まざまの高山植物と残雪。典型的な夏山景色で、心も弾む。途中、匂いが臭いというクロユリのにお
いを嗅いだ。う〜ん、確かに臭い。道は稜線を左俣側から双六谷側に乗り越すと、双六岳が大きく見
える。また、双六小屋の向こうには鷲羽岳の姿も。昨年は雨でなにも見えなかった景色が青空のもと
に見えている。昨年の帰路、悔しくて何度も何度も振り返った景色がガスや雨で隠されることもなく、
はっきりと見えている。

 思えば、今回の雲の平行きもこの時から計画していたようなものだった。あの時、三俣蓮華岳から
雲の平を望んでいたら、すぐ次の年に行こうとは思わなかったと思う。行けなかった、見えなかった
という思いが強かったからこそ、今回の雲の平行きが実現したのだと思うと、昨年の山行もまんざら
無駄ではなかったといまさらながら思う。

 今日の日程は双六小屋まで。ここでは、テントの吉野、飛島両氏と分かれて、小林、印南、水上は
小屋泊。テント場には、20日からの高校総体山岳競技に出る各県の高校生達が合宿をしていた。ま
た、テント泊をしない高校生達も小屋に泊まっていて、小屋は大混雑。そういえば、昨年も、中学生
の集団登山に当たってしまって、どうもうまく行かない。それでも、布団一つに二人というはずだっ
たけれど、一人分空いていたため、結構余裕で泊まることができた。夕方には結構な夕立があったり
して、テントも大変だったように思う。夕食は、昨年同様よかった。メニューは、てんぷら5品、鳥
のささみ等、「山の中でこんなにいいもの食えていいんかな。」と思うほどの質だった。

 8月4日(金)

 今日の予定は、高天原山荘まで。朝、5時出発。今日もゆっくりと登る。小屋から、双六岳の頂上
台地まで登る。途中でご来光を仰ぐ。天気は上々。昨年のガスと雨が嘘のようだ。後から樅沢岳に隠
れていた槍ヶ岳が姿を見せてくる。北アルプスの絶景だ。頂上台地は、平坦な砂礫地帯。どこが本当
の頂上か分からないほどの山頂だ。山頂からは、今まで隠れていた黒部五郎岳が大きなカールを見せ
ている。これが昨年見たかった景色なんだ。槍、穂高側の荒々しい景色に対して、たおやかなゆった
りした景色。同じ北アルプスなのにこうも違うもなのだろうか。

 三俣蓮華岳へは、稜線の道。気持ちのよい稜線がまっすぐに続いている。誰かが「まるで、東北の
朝日を歩いているようだ。」という。確かに、北アルプスは岩稜歩きのイメージが強いが、ここはそ
うで
はない。大きな景色の中をゆっくりと歩くのがお似合いの稜線漫歩。2週間前に登った鹿島槍ヶ岳と
違って空を切り裂くイワツバメは飛ばず、蝶やホシガラスが飛んでいた。三俣蓮華岳からは雲の平が
一望でき、雲の平山荘の赤く小さな屋根が見えた。ずっと遠くに見える小屋は、太郎平の小屋だろう
か?

 山頂から降り立った三俣山荘は、水が豊富な小屋だった。ここで大休止をしてアイスコーヒーを作
った。また、きれいに掃除されたトイレを借りて、お礼に山小屋撤去反対の署名をする。山小屋撤去
反対については聞いたことはあったが、ここのこととは知らなかった。

 今日は、これから鷲羽岳を越えて水晶岳まで行き高天原山荘へ降りる予定だったが、ここまでに時
間がかかりすぎてしまったため、水晶岳には行かず、鷲羽岳経由で雲の平へ行くこととする。ここで、
直接黒部源流に下りて雲の平に向かう小林さんと分かれて鷲羽岳へ。事前に聞いていた「ザクザクし
た歩きにくい道」という印象はなく約1時間で山頂。景色はいいのだが、この辺りから雲行きが怪し
くなってきた。午後は雨になるかもしれない。そんな思いで、大して休まずに岩苔乗越へ。ここから
雲の平へは祖父岳を越えなければならず、雷の不安があって、自然と足は急ぐ。双六同様の平らな祖
父岳を越えた辺りで簡単な昼食を取ろうと思ったが、小屋まで行くこととする。そんな中、暗くなる
空の下で悠然とラーメンを作っている人がいたが、自分には真似はできなかった。

 大きな岩が積み重なった祖父岳からの下り道の途中、雨がぱらぱらと降ってきた。小屋まではもう
少し。歩きづらいテント場付近の道を進み、丘を越えて山荘へ続く木道に出た。雷が鳴り出していた。
周りの景色を楽しむ余裕もあまりなく、とにかく小屋へ。流水や池、庭園のような岩の間を木道が続
いている。そしてその木道は、少し小高い場所に立つ小屋へとまっすぐに延びていた。小屋に着いて
後を振り向くと、歩いてきた鷲羽岳や水晶岳方面は、真っ黒な雲に覆われていて、その姿がよく見え
ない。遠くでゴロゴロと雷が鳴っていた。

 小屋では、小林さんが待っていた。ここでも、昼飯に小屋のラーメンを食べたそうだ。その話しを
聞いたら無性にラーメンが食べたくなって、小屋前のベンチで印南さんと持ってきたラーメンを調理
してラーメン&ビール。しばらくすると、吉野さん、飛島さんが遅れてやってきた。今日は、小屋泊
まりにするという。雲の平のテント場は、小屋から20分ほど離れていてビールを買いに来るのが大
変なのが理由なのか、彼らが言っていたようにテント場が水浸しだったからかはよく分からないが、
皆一緒というのは楽しいものだ。一段落して、小屋2階のバルコニーに場所を移して景色を楽しむ。
本来の予定では、雲の平散策の時間なのだが、依然、雷が鳴り続けていたりぱらぱらと雨が降ってく
る状況では、歩き回ることもできない。しばらくすると、雷と雨が小屋付近までやってきて、かなり
の大雨になった。雨はかなり長く続いて、外に出られない人達で小屋も満員。それでも、夕方には少
し小ぶりになって、水晶岳方面から三俣蓮華方面に向けて大きな二重の虹がかかった。

 雲の平山荘の造りは、2階が大部屋となった昔ながらの小屋だった。その造りが妙に新鮮で、同じ
ことを感じている人がいるらしく、しきりと写真を撮っている。水は、飲み水に適したものがないせ
いか、雨水を沸騰させて使っていた。小屋周辺には流水等もあり水は豊富に見えたが、なかなかそう
はいかないらしい。私たちも、沸騰させた水を冷まして、ペットボトルに入れて使用した。

 8月5日(土)

 今回の夏山も後半戦に入った。今日は、高天原経由で三俣山荘まで。高天原は、印南さんの強い希
望だった。なんでも、森村誠一の「青春の源流」という小説を読んでから、ぜひ行きたいと思っていた
場所らしい。その本を読んでいない自分にとっては、今日のコースが「下って登ってまた下って登る」
というのが少しかったるい。山荘からは、隣の丘に上っていく。岩がゴロゴロして、その間を水が流
れている歩きにくい道だった。昨晩の雨がなかったらここまで歩きづらいということなかったのだろ
うが。丘を越えると、もう一つの丘。その上に、なにかアンテナのようなものが立っている。携帯電
話用かとも思ったが、こんな場所に作る意味もなくいったん沢に下りてまた登ると、電力会社の雨量
観測所だった。ここからはしばらく比較的平らな道を進むが、依然とグチャグチャの道。高天原峠ま
ではこんな感じだった。そしてここからが今日のハイライトその1。下る下る。木の根をつかんでは
しごを降りて、こんなに下りて大丈夫?といいたくなるほど下りたところが岩苔小沢。ここで朝食。
すっかり汗びっしょりになってしまったが、まあ、これから風呂に入るんだからまあいっか。

 高天原はここから平らな道を10分ほど。沢からしばらく行くと、ニッコウキスゲが咲く湿地にな
って、なおも行くと、薬師岳をバックに広々とした湿原が開けた。ここが高天原。想像よりも広くて
明るい場所だった。とりあえず、高天原山荘、そして温泉へ。山荘は、これまた昔ながらの小屋で、
趣があった。同じ北アルプスで何百人も収容する小屋がある中で50人程度の収容のこの小屋は、ど
こか、昔の北アルプスを残しているみたいで少しうれしかった。

 さて、小原庄助さんを気取って朝風呂へ。小屋から10分程度下っていく。途中、なぜかザックを
しょっていることに気づき、お風呂セットと着替えだけを持って再び下りていった。風呂は、下りた
沢の対岸にあった。ちゃんと男女別で女性用は小屋掛けもしてある。湯は、白濁していて、熱くもな
くぬるくもなくちょうどよい湯加減だった。ただ、長湯をしてしまうと疲れてしまうので、汗を流し
た程度で出なければならなかったのは残念だった。

 その後、高天原山荘でまたまた食事をして、豊富な水でアイスコーヒー。ここでもトイレを借りた
が、総じてこの山域の小屋では、掃除が徹底している。となると、汚くなるのは登山者のせいか。
う〜む、今度からは心して使おう。

 小屋を後にして、岩苔乗越へ。ここからが今日の第2のハイライト。大した傾斜でもないのだが、
風の通らない樹林帯の登りは暑くて暑くて、ただひたすら水を飲む。前日、岩苔乗越から見下ろした
この道は、雪渓沿いの涼しげな道だったのだが、こんな下にまで雪渓が続いているはずもなく、そん
なことも想像できなかった自分にイラつきながらもひたすら2時間。なんのために風呂に入ったのだ
か分からなくなるくらい汗をかいた。途中、水晶池もあったらしいが、道標を見ただけで行く気も起
こらなかった。そして、やっと雪渓付近まで登ってくると、なにやらまた怪しげな雲行き。お花畑は
きれいで、風もあり気持ちがいいが、雲の量が増えている。出がけに、小屋の人が「午後は雨ですね」
といった言葉が思い出される。ただの雨ならいいけれど、ここでは雷雨を意味していることを考える
とあまりゆっくりもしていられない。とにかく、雷が来るまでに岩苔乗越を越えておかないと気持ち
が悪いので、雪渓沿いの道をひたすら登る。そして、かなり登ったところで後を振り返ると、「あれ、
飛島じゃねえか?」という吉野さんの声。今日、5時に歩き出したのは、吉野、印南、水上の三人。
直接三俣山荘に戻る小林さん。飛島さんは高天原には行かないといって寝ていたのに・・・。よぉく、
見るとやはり飛島さん。黄緑色のザックにテントの黄色いポール。なんだかよく分からないけど、と
りあえず乗越で待つことにした。

 飛島さんは気が変わったらしく、7時に出発。高天原を経由して追いついたということだった。こ
こからは、下り。途中、黒部側源流の水でアイスコーヒーを作った。グルメの小林さんの口に合うか
どうか分からないが、とりあえず持っていくことに。しばらくすると、ぱらぱらと雨が降ってきて、
それとともに雷。小屋の人は午後に雨といっていたが、12時過ぎてすぐに雷雨となった。午後とい
うのを2時頃と解釈していた自分たちにはちょっと早すぎた雷雨だったが、これは、夏山の天気その
もの。本降りになりそうだったので、大急ぎで雨具上下を着た。そして、三俣山荘への登り分岐に着
く前にはかなりの雨となってしまった。ザーザー降る雨とゴロゴロとなる雷。多分落雷はないだろう
とは思っても、気持ちのよいものではない。なんせ、昨日の雷雨では、稲妻が真横に走ったのを見て
しまったから。そんな中、岩苔乗越に上っていく老人とすれちがった。雷の中、稜線とまでいかなく
ても草木のない乗越に登っていく姿に少しばかり危険な感じがしたのは、自分だけか。安全な場所で
少し待ったほうが良くないか。少し考えてしまった。

 三俣山荘では、雲の平から直接向かった小林さんが宿泊手続きを終えて待っていた。そのため、自
分たちはすんなりと小屋に入ることができた。しかし、多くの人は、宿泊手続きが終わるまで雨の降
る中外で待っていて、大変だったようだ。ここでも、テント組みのはずの吉野、飛島両氏もあまりの
雨でテントをあきらめて小屋泊まりへ。そして、小屋で昼食。自炊場は、乾燥室の手前にあり、そこ
で雑炊を作った。水は豊富にあるため、なんでも作れそうだ。ただ、この後、乾燥室にタオルなどを
干しに行った時、入ってすぐに干してあった男物のトランクスに顔をべったりつけてしまい・・・。

 食後、しばらくして、「展望レストラン」でコーヒーを飲みに行く。小林さんのおごりでサイフォン
による本格コーヒーを飲んだ。この辺り、やっぱり北アルプスだなぁ。次第に弱くなっていく雨を眺
めながら、小屋主が書いた「黒部の山賊」と「本当に山小屋はいらないのか。」(本の題名、あって
ますか?)の二冊をパラパラと読む。昔も今も山は雄大だけど、そこに人間が絡むといろいろなこと
が起こるんだなぁと考えてしまう二冊だった。(なお、この二冊は、印南さんが「印南文庫」に所蔵
するべく著者(伊藤正一氏)のサイン入りで購入しました。)

 そして、雨が上がった。食後、小屋の前に出て景色を見ていると、正面に槍ヶ岳から穂高に連なる
尾根がシルエットで浮かんでいる。北鎌尾根もしっかり見える。そこに、夕日が当たって、虹が出た。
大きな虹だった。今回の山行は、初めから虹がついてまわる、不思議な山行だ。

 小屋の混雑具合は、昨日と変わらず。それでも、本来4人で寝るところを3人でOKとなって、す
こぶる快適。布団が多すぎたから何枚かを敷いて寝ると、フカフカのベットで寝ているようだった。

 8月6日(日)

 気がつくと最終日。もう、山を降りる日になってしまった。朝、5時に小屋を出発。帰りは、三俣
蓮華、双六へは登らず、巻き道を行く。朝日が三俣蓮華に当たって、思ったよりも大きく見えた。巻
き道も花の道。いろいろな高山植物が咲いている。また、残雪も残っていて、夏山最盛期といった風
情だ。双六小屋には7時に到着。ここで朝食をとった。小屋は、すでに大半の登山客を送り出した後
で、小屋前のベンチもすいていた。小林さんのラーメングルメでここでも朝からラーメンを食べるは
ずだったが、「しこみに30分かかる」といわれ、泣く泣くあきらめた。このため、次のラーメンは、
ワサビ平小屋での昼食に決定。そうなると下りも早い。僕らは、最後の景色を楽しみながらゆっくり
と下りたかったのだが、トップの小林さんはものすごいスピードで降りていく。途中、クロユリの撮
影や弓折岳への寄り道もしたが、鏡平の小屋まであっという間だった。で、弓折岳からの眺めは、北
アルプス最深部の最後の景色だった。比較的良い天気に恵まれて、また、今日も笠ヶ岳が大きい。あ
っという間に着いてしまいそうだ。笠ヶ岳まで行ってみたいという提案もして見たが、吉野さんにあ
えなく却下されてしまった。未練を残しながらも鏡平に。

 しかし、この頃からまたまた雲行きが怪しい。まだ午前中だというのに、秩父沢についたときには
笠ヶ岳稜線はガスの中となってしまった。初日から見ると、次第に天気が悪くなっていく時間が早く
なっていくようだ。天気が良ければもう一泊ということにもなっていたのに、しかたがない。なんと
かワサビ平につく頃までは天気はもってくれた。小林さんは、「北アルプスラーメングルメ」のトリ
を飾るべく小屋のラーメンを、印南さんはカレーライス、吉野さんと自分は、残り物の食料で昼食を
取り、遅れてくる飛島さんを待っていると、またまた雷雨。小屋の軒先で雨宿りをして、待っている
とすっかりぬれてしまった飛島さんがやってきた。後は、駐車場まで林道を歩くだけ。雨の中を4日
間の出来事を思い返しながらゆっくりと新穂高の駐車場に向かって歩いた。

 今回も、もっともっと見たかった雲の平、やっぱり登ってみたかった水晶岳、ゆっくり温泉につか
りたかった高天原といろいろ、さまざまな思いが残ってしまった。しかし、これでよかったと思う。
また来ればいい。昨年もそうだったんだ。今年は、昨年と違い、何度も何度も未練を残して振り返る
ようなことはなかった。今度はいつ来れるか分からないけれど、またいつかゆっくり回ればいい。そ
う思える自分に「また、少し大人になったなぁ。」と感心してしまった。(あきらめが良くなっただ
け?)

 さて、その後、新穂高で風呂に入って松本に向かう。今夜も、初日同様、飛島宅泊。明日は乗鞍岳
によってそれぞれ栃木と静岡に帰る。途中、松本近郊で夕食を取った後、店から出ると美ヶ原の方角
にまたまた大きな虹が出ていた。

平成12年8月(第1回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】8月9日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、浅川、斎藤、久保、石岡、尾上、梅原(計7人)
【議事】8月に入ってからも相変わらず暑い日が続きます。今年は例年よりもかなり雷雨が多く、先
   週末も北関東地方は夕方に掛けて激しい雷雨に見舞われました。また、毎週のように海や山の
   事故の記事を目にするこの頃ですが、これから夏山に出掛けられる方は天気の急変にはくれぐ
   れも気をつけられ山行を楽しんで下さい。

1)7月9日(日)
 ・日光  丸山
 ・梅原夫妻
 ・台風一過の日曜日、ニッコウキスゲを見に霧降高原へ行きましたが、思ったよりも花は少なく代
  りにキスゲ平付近はハイカーで
  人・人・人・・・駐車場は満車で、リフトには長蛇の列・・・でした。

2)7月9日(日)   写真あり
 ・日光  白根山
 ・浅川
 ・毎週の様に写真を撮りに山に行っています。台風一過の日曜日、白根山に行った時の『コマクサ』
  の写真です。

3)7月9日(日)
 ・尾瀬  七入の無名沢(実川の東の沢)
 ・石岡他
 ・尾瀬・七入の実川の東にある沢に行ってきました。小さな池が3個所に点在しており、全部歩く
  と6時間位のコースになります。湿原にはタテヤマリンドウ、キンコウカ、ハクサンチドリなど
  の多くの花々が咲いていました。

4)7月21日(金)〜23日(日)
 ・国体・関東ブロック予選会
 ・尾上
 ・7月21日〜23日までの3日間、山梨で行われた国体・関東ブロック予選会に尾上さんが出場
  されましたが、惜しくも5位という事で予選突破はなりませんでした。国体予選から開放され、
  2ヵ月振りに尾上さんが岳友会に戻ってこられましたが、この間、監督やコーチは元より多くの
  方々の応援や励ましなどを受け、色んな経験が出来た事は今後の尾上さんにとって大きな力にな
  ると思っています。
  関ブロでほんの少し夏休みが遅れましたが、これからは好きな沢登りをやりたいと考えています。
  富山から応援に駆けつけてくれた有澤さん、監督、コーチ、パートナー、周りで支えて下さった
  皆様方、本当にありがとうございました。(O)

5)7月22日(土)〜23日(日) 写真あり
 ・北アルプス・常念岳
 ・蓮實、久保、斎藤
 ・早朝矢板を出発し、昼過ぎに登山口に着きました。一の沢を登りましたが13:30に出発して
  常念乗越えに着いたのが18時頃で4時間30分掛かりました。明くる日は常念岳まで約2時間
  で、帰りは往路を下りました。出発の朝のエピソード・・・斎藤さんが昨日、誕生日だったので
  お祝いしよう』と言ったら、蓮實先生に『今日は、私の誕生日だ』と言われたとか・・・実際に
  一日違いで誕生日を迎えられたのは間違いありません。(ちなみに年は???)

6)7月29日(土)〜30日(日)
 ・谷川周辺  東黒沢〜ナルミズ沢
 ・植木、尾上、鍵山(本田技研)、他
 ・先週迄、国体関ブロ予選があり、好きな沢にいけませんでしたが、ナルミズ沢に行ってきました。
  突き上げた所が草原になっておりシラネアオイやハクサンコザクラなどが咲きすごくきれいな所
  でした。

7)7月30日(日)
 ・日光  赤薙山〜女峰山
 ・梅原
 ・コースタイム:矢板3:53===4:53高原駐車場5:11−−−6:45赤薙山6:55−−−9:30女峰山10:05
         −−−13:17高原駐車場(8時間6分)
 ・夏山の足慣らしを兼ねて、今日は少し長いコースを早朝に歩いて来ました。少し早めにでたために、
  女峰山までは一人も出会いませんでしたが、後から多くの人が登ってきました。コースはよく踏ま
  れており、頂上から360度の展望が素晴らしかった。

8)8月2日(水)〜7日(月)
 ・北アルプス雲の平
 ・小林、吉野、印南、飛島、水上
 ・新穂〜双六〜鷲羽〜雲の平〜高天原〜三俣蓮華〜新穂
 ・詳細及び写真は後日、水上さんから報告されます。

9)8月4日(金)〜5日(土)
 ・日光  男体山(登拝山行)
 ・斎藤夫妻と子供2人
 ・4日の夜中に矢板を出、5日の午前1時から登り始めました。予定ではご来光を頂上で拝むつも
  りでしたが、思いのほか時間が掛かり頂上に着いたのは6時(5時間掛かった)でした。

10)8月6日(日)
 ・会津駒ヶ岳
 ・尾上他4人
 ・職場の仲間達と会津駒ヶ岳へ行ってきました。今年はまだ残雪が残っているようです。

11)8月6日(日)
 ・阿武隈源流〜三本槍
 ・石岡
 ・那須の沢を歩いて来ました。女滝、男滝を越えて三本槍にでる予定でしたが、ルートを少し間違
  えて須立山の方にでたため、最後はすごいブッシュでした。

12)8月6日(日)
 ・久慈  男体山
 ・梅原夫妻
 ・男体山は700mにも満たない低山ですが、頂上付近は切り立った岩山で高さ以上の高度感はあ
  ります。しかし、夏の低山はやはり暑かった。
  夏はやはり『高い山』に行きたいですね。

13)海外たより
 ・高体連のコングール遠征に小口さんが登山隊として参加されています。先日も東さんにはがきが
  届き、元気にやっておられる様です。遠征隊の様子は以下のHPで見る事ができます。現在は
  BCからC1、C2と順調にルートを伸ばしておられます。登頂の成功と皆様の安全を心からお
  祈りしております。
  http://www5a.biglobe.ne.jp/~T2000/Ttke2000.htm

【7月28日報告受付分】
 鹿島槍ヶ岳(7月20日〜22日:移動日含む。)  写真あり
メンバー:飛島、印南、水上(写真と文)

 北アルプスの前進基地である飛島宅に20日に集合し、飛島、印南、水上の3人で鹿島槍ヶ岳に行
った。20日は扇沢に車中泊。駐車場へは9時過ぎに着いたが、すでに9割以上が車で埋まっていた。

 ここ数日、梅雨が明けたというのにすっきりと晴れた日がなかったが、今日は、真っ青な青空。
まさにNHKの朝ドラではないが「私の青空」。夏の日差しに照らされて吸い込まれそうなほどの青い
空となった。登山口は、扇沢から10分ほど戻った左手。ここにも5〜60台ほど停められる駐車場
はあるが、すでに満杯。

 ゆっくりと登り始める。登山道は、傾斜もきつくなく、また、整備も行き届いているのですこぶる
登りやすい。途中、針ノ木岳が望めて展望もよく快適な道だ。2時間ほど登ると正面に白く光る雪田
の隣に赤い屋根の種池山荘が見える。そこから2回ほど雪渓を横切ってしばらく登ると種池山荘に着
いた。山荘前からは立山方面は望めないが、正面に針ノ木雪渓が天に延びている。ここまで3時間半
ほど。

 今日の予定は、冷池山荘まで。種池山荘からは2時間の距離。展望を楽しみながらゆっくりと歩く。
種池山荘を出ると下から見えた雪田を渡り爺が岳への登り。この辺りから、立山方面がよく見える。
どうも、かなりの雪が残っているように見える。特に、立山周辺は、山頂部近くまで雪が残っている
ようだ。一方、剣岳の沢筋もかなり下から山頂近くまで雪渓が延びていてかなりの雪が残っているこ
とが想像される。

 爺が岳山頂は、たくさんの人達がいた。どうも大半がツアー客らしく、おそろいのバッチを着けて、
これまたおそろいのちらし寿司の弁当を食べていた。最近の山小屋で作るお弁当は、豪華ですね。
 
 さて、天気がよく、また、景色もいいとなると根っこが生えてしまってなかなか動くことができな
いが、そんなわけにもいかず、冷池山荘へ。小屋に泊まる僕達と別れて、飛島さんはテント泊という
ことでテント場へ。落ち着いたところで、小屋前のベンチで恒例のビール。500mlが750円。
いい気で飲んでいたらかなりまわってしまって、一瞬気を失いそうになり食事まで休憩。食後にテン
ト場の様子を見に行った後、小林さん、吉野さんに電話。印南さんのDocomoは、アンテナ3本たっ
て栃木につながった。

 翌朝、5時半出発。途中、ご来光を拝み、雲海に浮かぶ富士を眺めながら登る。そして、鹿島槍の
登りにさしかかった頃、信州側からガスが流れてきて、黒部側にブロッケンが出現。かなりはっきり
した形で何度も何度も出た。また、それがうれしくて、出るたびに両手を広げて左右に振り動かして、
ふと気がつくと周りはガスと強風の中。山頂に近づくほどに体感気温も下がってきて、指先もかじか
んでうまく動かない。そんな中、半そで姿で食事をしている「鉄人」を発見。すごいね・・・。山頂
に着いてもなにも見えず、とにかく風が強くて寒いので10分もいずに下山した。

 計画では、今日は新越小屋まで行って、翌日針ノ木を回って下山の予定のため、とにかく引き続き
吹き続ける風の中を種池山荘に向かう。しかし、小屋まで後もう少しというところで雨が降り出し、
小屋に着いたときはかなり激しく降り出してしまった。で、停滞。元気なおばさまやおじさま達はい
ろとりどりのレインウェアを着て元気よく小屋を後にしていったが、以前白馬で「リゾート大名登山」
をやって以来、その癖が抜けない印南、水上の強い主張で「前進あるのみ」という飛島さんの意見をふ
り切って小屋であったかいコーヒー。あぁ、極楽極楽。針ノ木にはまた今度行こうということで、さ
っそく昼食を取った。

 このごろ夕食付きの山小屋泊ばかりしているが、今回もそのパターン。以前は意地張って素泊まり
ばかりだったのに、「大人」になったのでしょうか?夕食後、小屋前から川島さんに電話で山行報告。
しかし、便利になったものですね。こんな山の上から携帯電話が通じるんだから。

 翌日、山行最終日、朝6時半に印南さんが京都の佐野さんにおはようコール。5時前から起きてい
たので、電話をかけたときは、8時頃と勘違いしていたようです・・・。今日は、扇沢に下るのみ。
相変わらず、立山方面はガスが巻いていて、鹿島槍も山頂が見えないけれど、信州側は晴天。7時半
に下り始めて2時間で扇沢駐車場に。その後、堀金村の「ホリデー湯」(いいとこです。場所は、常念
岳登山口の三俣への入り口付近です。)で汗を流し、別れを惜しんで印南さんは松本駅から長野経由
で栃木へ、また、水上は塩尻インターから静岡に向かった。もっとも、再来週、また一緒に雲の平に
行くんですけどね。

 あっそうそう、ちなみに、今回のお土産は、JA松本ハイランドの売店で1,000円のスイカを、
そして、山梨ではいつもの、国道52号線裏道の青果浅野で桃を買った。松本のスイカはまだ食べて
いないけど、山梨の桃は甘かった!

平成12年7月(第2回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】平成12年7月19日
【出席】:小林・蓮実・池田・斉藤(常)・東
   (7月19日はすごい雷雨だったせいか、出席者が少なかったです。)
【議事】日本列島は17日に梅雨明けしましたが、連日の猛暑は想像を越えるもので、週末などは
    海や山での事故が相次いでいるようです。これから8月に掛けては本格的な夏山シーズン
    となり、色々な計画を立てられているとは思いますが、特に午後からの雷雲にはくれぐれ
    も注意し、安全登山で夏山をお楽しみ下さい。
 
 1)7/ 9  尾瀬沼(蓮実)・・予定していた妙高に台風のため行けず、予定変更
        して尾瀬に行きました。
 2)7/10  尾瀬沼(蓮実外4名)・・ヒヨウギアヤメ・ワタスゲが最高でした。
 3)7/11  流石山(小林外1名)・・田島から入山しました。
 4)7/17  今スポクライミングボード・・斉藤(常)・植木・尾上

平成12年7月(第1回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】7月5日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、浅川、稲葉、植木、斎藤、久保、石岡、佐藤(一)、梅原(計10人)
【議事】7月に入ってからは、いわゆる梅雨の中休みで真夏を思わせる天気の日が続きます。所が、
    天候は思いの他不順で、北関東地方は先日も激しい雷雨に見舞われました。今年は例年にな
    く、雷が多く、山の天気も急速に変化します。これから夏に掛けて、お出掛けになる際は気
    象情報には充分注意し、安全登山に心がけて下さい。

1)6月24日(土)〜25日(日)  写真あり
 ・日光・清掃登山・金精峠〜金精神社〜湯泉ケ岳
 ・蓮實、東、梅原、薄井、佐々木
 ・24日の前夜祭から天気は雨模様で明くる25日も雨が予想されたが、前夜祭には蓮實、東、梅
  原の3人が参加しました。奥日光には梅雨がないはずでしたが、本番の25日も雨・・・。
  しかし、湯の湖付近は曇空で前泊の3人に薄井、佐々木の2名が加わり5名で、金精峠から前白
  根へ行こうという事になりました。湯の湖を出て、金精峠に近づくにつれて濃い霧の為、視界は
  50m程になり、更に金精峠からは雨・雨・雨・・・。更に、金精神社付近(ここは昔の国道だ
  った所)はやや古めの空きびん、空き缶の山・山・山・・・。
  瞬く間に袋が一杯になった為、空缶は全部つぶして体積を小さくする。それとて、持ち切れない
  量になった為、金精神社横におき、アズマシャクナゲの咲く湯泉ケ岳を往復しました。さすがに
  その途中に空缶などはほとんどなく、満開のシャクナゲとミネサクラが私達の心を慰めてくれま
  した。雨の中のしばしのやすらぎから、金精神社に戻ると現実に一気に引き戻され、重い空き瓶、
  空き缶の入った袋を担ぎ、一気に下山しました。最後には、下山後のあったかい温泉が雨に濡れ
  冷え切った身体を暖めてくれました。

2)6月24日(土)〜25日(日)
 ・東吾妻・谷地平〜一切経山
 ・浅川他
 ・谷地平には毎年写真を撮りに行っているが、今年は会社の同僚と一緒にコバイケイソウの写真を
  撮りに行く。この花は私の好きな花であるがちょっと早かった様である。夜は肴に岩魚をと思い
  岩魚釣りに挑戦したが、頭数分を揃えるのがやっとであった。明くる日は一切経山を登った。

3)7月1日(土)
 ・裏燧・広沢田代〜燧ケ岳
 ・浅川
 ・ワタスゲを撮りに、広沢田代に行って来たが天気がよすぎて、あまり花も良くなかった。週末に
  しては人も少なく、帰りには燧ケ岳を登った。
  景鶴〜平ケ岳の稜線がよく見えたが、積雪期に縦走するのによさそうだ。(但し、今の時期は入
  山禁止で、積雪期もかなりの行程となる。)

4)7月2日(日)  写真あり
 ・安達太良山〜鉄山〜箕輪山〜鬼面山 ・登山教室44名、岳友会:池田、浅川、植木、吉野、斎藤、
佐藤、稲葉、梅原、薄井、石岡(10名)
 ・梅雨の中休みで比較的好天の中、安達太良山へ行ってきました。登り始めは青空も見えましたが、
  途中で小雨がパラツキ、ガスがでたり晴れたりとめまぐるしく天候が変わります。しかし、逆に
  カンカン照りにならなかったので体力的には楽ができました。また、ゴンドラでかなり高度を稼
  いだため、大きな登りはなく、ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら尾根歩きが楽しめまし
  た。また、ハクサンシャクナゲやサラサドウダン、ウラジオヨーラク、ベニサラサドウダン、ウ
  ツギ、ハクサンフウロ、ウスユキソウなどなど数多くの花々が咲き乱れ、最高の一日でした。

5)7月4日(火)  写真あり
 ・今スポ・クライミングボード
 ・植木
 ・富山でスポーツ少年団のクライミングコーチをやっている有澤さんや国体の練習に懸命の尾上さ
  んに刺激され、今スポのクライミングボードを登って来ました。



6)7月5日(水)
 ・川桁山(1415m)
 ・小林
 ・磐梯山の反対側にある、1415mの低い山ですが、登りは3時間掛かりました。傾斜は結構急
  で38転び坂という名前が付いているほどです。
  猪苗代湖も良くみえましたが、蒸し暑い一日でした。

7)6月23日(金)
 ・高原山山開きの反省会
 ・小林
 ・来年も実施します。

8)7月1日(土)
 ・宇都宮コンソーレ・コングールチュビエ登山隊の壮行会
 ・小林、蓮實、東、小口
 ・岳友会から小口さんがコングールチュビエ登山隊に参加され、これの壮行会がコンソーレで実施
  されました。
  皆様のご成功と安全を心からお祈り申し上げます。

9)その他
 ・尾上
 ・7月21日〜23日の国体関東ブロック大会に向け、毎日練習に汗を流しています。

平成12年6月(第2回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】6月21日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、蓮實、浅川、植木、斎藤、久保、石岡、梅原(計9人)
【議事】梅雨本番となり、特に週末には決まった様に、傘マークが関東地方全域に広がり、土曜日は
 7週間連続の雨だそうです。その中で晴れ間を見つけては山に登っていますが、雪解け後に咲き競
 う可憐な花々を見ると心が和みます。但し、今年は積雪が多かった為に、特に北の山々では残雪も
 多く、いたましい事故なども起こっていますのでくれぐれも安全登山に心がけて下さい。

山行報告
1)6月3日(土)
 ・尾瀬・尾瀬沼、小淵沢田代  写真あり
 ・尾上、他3名
 ・大清水から尾瀬沼、小淵沢田代に行って来ました。ミズバショウの季節なので相当の人出を予想
  していましたが、恐れたほどではありませんでした(でもやっぱり多かった)。三平峠あたり、
  かなり残雪がありました。尾瀬沼周辺の木道にも結構雪がありましたが、尾瀬沼は全面溶けてい
  たようです。
  大江湿原から小淵沢田代、小淵沢田代からビジターセンターへの道もずっと雪の上を歩きました。
  そのせいか、小淵沢田代(雪なし)には全く人がいず、貸し切り状態で楽しめました。
  咲いていた花は大清水から尾瀬沼への道中にコミヤマカタバミ、スミレサイシン、タムシバ、ム
  ラサキヤシオ、エンレイソウ。
  尾瀬沼ではミズバショウ、リュウキンカがきれいでした。晴天に恵まれ、燧ヶ岳もきれいに見え
  て、すばらしい一日でした。
  記:尾上

2)6月10日(土)
 ・高原山・西平岳
 ・浅川
 ・シロヤシオの写真を撮りに西平岳に行きましたが、花付きが悪く満足の行く写真が撮れませんで
  した。

3)6月10日(土)
 ・百村山
 ・蓮實、他5名
 ・百村山から黒滝山手前まで行ってきました。ギンランがとてもきれいでした。またバイカツツジ、
  サラサドウダン、ニショクウツギ、バイカツクバネウツギ、アブラツツジなどが咲いていました。
  またクマの○○もありました。

4)6月10日(土)〜11日(日)
 ・月山
 ・植木、稲葉
 ・土曜日は雨の為、麓のボランティアの方の案内でブナ林を散策しました。日曜日も天気は悪かっ
  たのですが鍛冶小屋の下まで行って滑って来ました。稜線はヒナザクラやハクサンイチゲ、シラ
  ネアオイ、などが咲いており、ミネサクラも満開でした。下山後はお決まりの『風呂→そば』コ
  ースで満足の行く2日間でした。

5)6月11日(日)
 ・安達太良山・箕輪山
 ・小林、久保、梅原、板山夫妻
 ・コースタイム:横向9:42−−−11:48箕輪山頂12:10−−−13:22鬼面山
  13:26−−−13:50土湯峠−−−14:15県道
  ・岳友会登山教室の下見で安達太良山に行って来ました。当日は朝からの雨模様で安達太良スキー
  場周辺では視界が悪かった為、横向温泉へ迂回し、箕輪山スキー場横の登山道を登りました。
  登り開始時は曇り空で箕輪山頂が下から見えましたが、箕輪山手前で雨が降り出しました。今年
  は雪が多かったせいか頂上手前では倒木もあり、残雪も所々で見られます。箕輪山頂上手前から
  はずっと雨で、北面はかなり大きな雪渓を下山しました。雨の中、サラサドウダンやウラジオヨ
  ーラク、ツマトリクサ、イワカガミ、アズマシャクナゲなどの花々がとてもきれいでした。

6)6月11日(日)  写真あり
  ・尾瀬・御池湿原
  ・浅川、斎藤
  ・写真を撮りに出掛けましたが、一日中雨でした。

7)6月17日(土)
  ・那須・鏡沼
  ・浅川
  ・モリアオガエルを見に鏡沼に行って来ました。モリアオガエルは非常に敏感で人が近づいただけ
  で姿を隠します。結局、その姿を見ることができず残念でしたが(モリアオガエルの卵はたくさ
  ん産み付けられていました。)、アズマシャクナゲを見る事はできました。

8)6月17日(土)〜18日(日)
  ・月山
  ・斎藤、他3人
  ・天気が最高で、春スキーが始めてのメンバーもいましたが結構楽しめました。2日目はインナー
  ブーツで約2時間掛けて山頂へ行って来ました。シラネアオイ、ハクサンイチゲ、ハクサンチド
  リ、チングルマなどが一杯咲いていました。

9)6月18日(木)
 ・日光・戦場ケ原
 ・蓮實、他大勢
 ・自然セミナーのまとめ役という事で、80人を越える参加者と、日光パークボランティアの方々
  のお世話で日光の花の勉強会を実施しました。中でも日光パークボランティアの方は毎週、この
  周辺に来ておられ、花に関して本当によく知っておられ感心させられました。

10)6月18日(日)
 ・安達太良山・鉄山・箕輪山
 ・梅原夫妻
 ・コースタイム:安達太良スキー場ゴンドラ駅上8:35−−−9:45安達太良山10:00
  −−−10:34鉄山10:38−−−11:25箕輪山11:56−−−12:35鉄山非難
  小屋12:42−−−13:11牛の背13:16−−−14:58奥岳駐車場
 ・登山教室の下見を兼ねて、安達太良山に行って来ました。先週の雨とは違い、この日はいい天気
  で10時前には安達太良山頂付近は約100人程の人であふれていました。沼の平を左手に見て、
  牛の背から馬の背、鉄山へと歩きましたが、沼の平は3年前の事故が嘘のように静かです。鉄山
  からはなだらかな箕輪山を眼前にみて登ります。箕輪山頂上では親子連れやカップルなど10数
  人が思い思いに
  昼食を摂っていました。帰りは、鉄山を登りかえし、勢至平を経て奥岳へ下山しました。途中イ
  ワカガミの群生やツマトリクサ、オオカメノキ、サラサドウダン、ベニサラサドウダン、ウラジ
  オヨーラク、レンゲツツジなどの群生が見られ、特に勢至平付近の花の群生はきれいでした。
  上りが2時間50分、下りが3時間の山行でしたが、一日楽しめました。

11)6月18日(日)
 ・那須・三倉山
 ・浅川
 ・地図上の三倉山へおとがねから尾根コースを登りました。標高差が1100m位あり、3時間掛
  かりました。ここは沢コースを行くのがいいようです。

12)6月19日(月)
 ・那須・三本槍〜中の大倉尾根
 ・斎藤、大高さん他
 ・仕事で、那須に行ってきました。

13)6月21日(水)
 ・登山教室説明会
 ・アゼリア
 ・池田、斎藤、植木、梅原

※尾上さんも頑張っています。

平成12年6月(第1回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】6月7日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、植木、斎藤、佐藤(一)、久保、薄井、梅原(計9人)
【議事】この所、週末になると天気が崩れる日が続いていましたが、先週末は久しぶりに好天に恵ま
      れました。高原山は日一日と新緑が頂上に向かって駆け上がり、シロヤシオが咲き、今最高の
      季節を迎えています。
      また、先週末は大入道で岳友会メンバーとその友人20名が参加し、岳友祭を実施しました。

山行報告
1)5月6日(土)
  ・日光・鳴虫山
  ・久保

2)5月14日(日)
  ・会津・蒲生岳
  ・浅川
  ・蒲生岳で山菜を沢山採り、田名倉山の公園で天ぷらをあげて食べました。

3)5月21日(日)
  ・安達太良山・山開き
  ・久保
  ・会社の同僚と安達太良山の山開きに出掛けました。

4)5月21日(日)
  ・月山・山スキー
  ・植木
  ・やっぱり今週も雨でした。雨の中、スキーの練習に終始しました。

5)5月21日(日)
  ・袈裟丸山
  ・浅川
  ・この所、花の撮影に終始しています。

6)5月25日(木)
  ・高原山・大入道
  ・小林
  ・登山道の笹刈りでした。

7)5月27日(土)
  ・那須・南月山
  ・稲葉
  ・沼原から南月山を経て日の出平のコースを歩きました。

8)5月27日(土)
  ・那須・南月山・黒尾谷山
  ・浅川
  ・この所、花を求めて山に入っています。この日も石楠花を撮りに行きましたが今年の花は見ごたえ
    があります。何でも石楠花は5年に1度いい花を咲かせるそうです。シロヤシオも咲いていました。

9)5月28日(日)
  ・鳥海山
  ・吉野、植木、印南、東、尾上
  ・祓川から入り鳥海山頂上まで行った。天気は高曇りで久しぶりに山スキーを楽しむ事ができました。

10)5月28日(日)
  ・高原山(釈迦ケ岳〜中岳〜西平岳)
  ・梅原
  ・この日は東日本は大雨との予報であったが、見事に外れ曇り時々晴れの天気。一日を部屋の中で過
    すのももったいないので高原山に行く事にする。特に、塩谷町の写真サークルが整備している釈迦
    ケ岳開拓から前山を経て釈迦ケ岳、中岳、西平岳へと歩く周回コースを歩く事にする。実際に歩い
    てみて、登山道もよく整備され、また展望のよい尾根歩きの楽しめる素晴らしいコースでした。
    詳細は高原山情報に登山口の写真と共に掲載しています。

11)5月29日(月)
  ・高原山・大入道
  ・小林、山友会
  ・大入道の登山道整備に行きました。

12)5月30日(火)
  ・那須・南月山・茶臼岳
  ・小林さんと奥さん
  ・高原学園の那須登山の下見でした。

13)6月2日(木)
  ・那須・茶臼岳
  ・小林、東、尾上、斎藤
  ・那須学園の那須登山のボランティアで那須へ行きました。当日は風が強く、午前中はロープウェイ
    が停まっていた為に、周辺を散策しました。

14)6月4日(日)
  ・高原山・大入道の開山祭   写真あり
  ・小林、蓮実、浅川、白石、石岡、斎藤、植木、佐藤(一)、薄井、久保、梅原、尾上他山友会、蓮実
    さん石岡さんの友人(計20名)
  ・昨年末から整備を進めて来た、高原山・大入道へのコースがほぼ整備完了したので、それを記念し
    て、岳友会会員及びその友人計20名で開山祭を実施した。小林会長を初め当日参加のメンバーの
    大半は大間々台から剣が峰を経て大入道へのコースを歩き、大入道山頂で今しがたとってきたばか
    りの山菜(コシアブラ、リョウブ、タラボ、エラなど)に舌鼓を打ちながら楽しい一時を過した。

15)6月5日(月)
  ・那須・沼原・日の出平
  ・小林、山友会

16)6月5日(月)
  ・高原山・大入道
  ・佐々木
  ・大間々台から剣が峰を越えて大入道から小間々台へと歩きました。若干分かり憎い所もありました。

17)6月6日(火)
  ・那須・茶臼岳
  ・小林、東、吉野、薄井
  ・那須学園の那須登山のボランティアで茶臼岳へ行きました。当日は非常にいい天気で峠の茶屋から
    峰の茶屋まで1時間掛けてゆっくりと歩きました。思った以上に日に焼けました。

18)6月7日(水)
  ・国体、山岳競技(成年女子)関東ブロック予選の練習
  ・尾上
  ・7月に実施される国体・山岳競技(成年女子)関東ブロック予選に尾上さんが出る事が決定し、練習
    を開始しました。体力、技術、精神面で大変な競技ですが、一生懸命頑張っています。尾上さんを
    ご存知の皆さんの大きなご声援をお待ちしています。頑張れ・・尾上!

平成12年5月(第2回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】5月24日(水)午後8時から岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、斎藤、梅原、佐藤(一)、稲葉、尾上(7名)
【議事】

【山行報告】
 1)5月14日(日)
 ・高原山の山開き
 ・小林、蓮實、浅川、吉野、斎藤、川島、池田、久保、稲葉、東、野澤、薄井、梅原、石岡(14名)
 ・生憎の天気でしたが、釈迦ケ岳には250名、矢板の大間々台口からは約100名の登山愛好家
   が頂上を目指しました。岳友会からも14名が参加し、釈迦ケ岳や大入道コース及び大間々台で
   のとん汁の接待等を実施しました。詳細は高原山情報にて確認下さい。

 2)5月13日(土)〜14日(日)
 ・鳥海山山スキー
 ・植木、尾上、他2名
 ・13日は祓川から入山した。朝の登りだしは雨が降っていたが、途中雨が上がり期待させた。そ
   の後も降ったりやんだりを繰り返したが、山頂手前で雷がなったので頂上手前で降りてきた。雪
   は一杯あった。植木さんに何度も待ってもらいながらも滑りを楽しんだ。2日目もやっぱり雨だ
   ったので山菜取りに変更しふきのとうなどを一杯とった。帰りは、山形県朝日村で34mのバン
   ジージャンプを尾上さんが初挑戦をしてきた。跳ぶ前に足を半分位前に出した時が一番恐かった。
   インストラクターの人が観客を集めたり、手を振らされたりして飛ぶ前が一番緊張し顔がひきつ
   った。認定書をもらいましたが、尾上さんはもう一回飛んでみたいと思っているようです。植木
   さん達も3年前に飛んだ事があるそうですが2度とやりたくないという男性陣に比して「女は度
   胸」・・・感心させられます。
   (ちなみに費用は5,500円でした。)

 3)5月15日(月)
 ・高原山ミツモチ山
 ・小林さんと山友会
 ・西平山へ行くつもりがゲートがしまっており入れなかったので県民の森からミツモチ山へと変更
   しました。

 4)5月24日(水)
 ・高原山・大入道
 ・小林
 ・刈り払いが不十分な所があったので出掛けましたがこの日は午前中から変な天気で10時過ぎに
   雷がなった他、計3回も雷がなり大変でした。

 5)5月21日(日)
 ・月山
 ・植木
 ・行ってきたはずです。(詳細は次回報告)

 6)5月21日(日)
 ・高萩・土岳
 ・佐藤(一)、柏木、野澤
 ・恒例の銀輪登山隊が茨木の山に挑戦しました。所が生憎の天気で、霧と雨の中を頂上まで行って
   降りてきたと思ったら晴れてくる始末。
   これ以上登る気力もなくなり、この後は、那珂湊へ行き美味しい海の幸を頂いてきました。

 7)5月4日(木)
 ・尾瀬クロスカントリースキー
 ・佐藤(一)
 ・御池駐車場から沼山、尾瀬沼を往復し御池に戻るコースでした。尾瀬沼は凍結しており、全体に
   例年よりも雪が多そうです。5月4日の朝は御池へ入れてましたが、昼間に雪崩で通行止めにな
   っていた。

 8)5月21日(日)
 ・自然セミナー「山の魅力をさぐる」
 ・蓮實さんを講師とし、第1回目の自然セミナー「山の魅力をさぐる」が5月21日、約90名の
   参加で実施されました。

山行報告 平成12年5月22日受付分
期 日 :2000年5月4〜5日  写真あり
行 先 :燕岳
メンバー:飛島、水上(メモ&撮影)

 GW(5月4日、5日)に飛島さんと燕岳に行って来ましたので、写真を送ります。天候に恵まれ
たせいもあって、気持ちよく登ってくることができました。
 
 記録については、メモを取るべくボールペンがかけなくなっていたので、なしです。ただ、簡単に
書くと、次のとおりです。

 中房温泉手前の無料駐車場は川を隔てて二つありますが、私たちが着いた7時20分頃には正式な
区画は自分たちの車を最後に満車となりました。後は、駐車場の通路部分に置けるのみでした。ここ
までの道と中房温泉には雪はありませんが、登山道には雪があります。第2ベンチより上は、アイゼ
ンが必要でした。

 合戦小屋は、雪の下。売店のみ掘り出されて営業していました。合戦小屋上は、雪稜。燕山荘に小
屋の北斜面を巻く夏道が使えないので、尾根を直登します。小屋には、11時30分頃到着。稜線か
らのパノラマは、写真のとおりです。

 当初、日帰りのつもりで登ったのですが、せっかく登ったのにもったいないと言うことで、急遽、
泊まることにしました。小屋は、夏の最盛期に比べて6〜7分程の入りで、広くはありませんが、寝
返りは打てました。食事は、よかったです。メニューは、ご飯に味噌汁と漬け物、そしてハンバーグ
とスパゲッティサラダ等。それに、五月の節句ということで、柏餅がついていました。食後にワイン
を飲みましたが、グラスワインで500円でした。なお、展望喫茶部分はまだ営業をしておらず、小
屋の中も冬の間雪でつぶれないように部屋の中何箇所にもつっかえ棒をしている状態でした。そして、
その一つが屋根の雪が解けて緩んだのか、食堂で休んでいた飛島さんを直撃。隣にいた私も結構焦っ
てしまいました・・・。まあ、何ともなかったんですが。

平成12年5月(第1回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】5月10日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、浅川、稲葉、斎藤、東、植木、梅原、野澤、薄井、尾上、石岡(計12人)
【議事】
【山行報告】
 1.4月29日(土)
   ・高原山・大入道の笹刈り
   ・小林、浅川、斎藤、久保、白石、尾上、梅原、他1名(営林署の方)
   ・特に地図上の剣が峰(1540M)から大入道へのルートの笹刈りを実施しました。ルートは高原
     山の旧火口沿いに付けられている旧ルートですが、大入道までは左手に明神岳を見ながら歩くア
     ップダウンの少ないコースとなっています。当日は笹刈り機を4台用意したので作業も順調には
     かどり、また浅川さんが昼食を用意してくれましたので参加者も暖かい食事をとる事ができ、こ
     の日で登山道の全体がほぼ整備できました。

 2.4月29日(土)〜30日(日)
   ・会津・大戸沢岳山スキー
   ・東、植木、稲葉他3名
   ・会津駒ヶ岳と三岩の間にある大戸沢岳へ行ってきました。登りは大戸沢のスノーシェルターの所
     から3時間半を掛けて登りました。
     稲葉さんは尾根ぞいを滑りましたが、植木さんと東さんは沢沿いを滑ったそうです。会津駒より
     も楽しかったとは参加者の談。

 3.4月30日(日)〜5月1日(月) 写真・記録あり
   ・会津駒ヶ岳
   ・梅原他4名(シャープ山岳部)
   ・例年通り、燧ケ岳の山スキーに行くつもりでしたが、今年は例年になく積雪が多く、七入の手前
     で車両が通行止めになっていました。この件は、東さんからの情報で事前に分かっていた為、行
     き先を変更し会津駒ヶ岳としました。前日の夜のテント場では雨まじりの天候で当日も危ぶまれ
     ましたが、朝起きてみると雲一つない五月晴れで、たっぷりの残雪の登りと、幾度とない顔面制
     動による下りを楽しみ?ました。
     (詳細はシャープ山岳部の平田さんから報告してもらっています。)

 4.5月3日(水)〜5日(金)
   ・立山・山スキー
   ・植木他7名
   ・雷鳥沢にテントを張りました。最初の日は一ノ越まで行きましたが午後3時に戻りました。次の
     日は別山乗越まで行きましたが視界が悪くなりまた非常に寒かった。

 5.5月4日(木)〜6日(土) 写真あり
   ・立山
   ・浅川
   ・こちらの方は例により写真撮りに立山へ行ってきました。剣御前小屋に2泊して剣御前や別山な
     どを歩きました。5日の日は天気が非常に良かったのですが多くの登山者が入山し、人やスキー
     の跡で雪面も凸凹になり写真に撮るには不向きとなりました。

 6.5月4日(木)〜5日(金)
   ・三ツ峠
   ・蓮實
   ・富士山の写真を撮りに三ツ峠に行ってきました。今年の富士山は残雪が一杯でおまけに天気はピ
     ーカンで・・・雲一つなく最悪(写真を撮るのには面白味がなく)のいい天気でした。

 7.5月4日(木)〜5日(金) 写真・記録あり
   ・奥塩原・大佐飛山
   ・斎藤、稲葉、梅原
   ・百村山から黒滝山を越えて大佐飛山へ行ってきました。ここの笹やぶはかなり手強い様で黒滝山
     までは苦労しましたが、黒滝山からは残雪の上を軽快なテンポで歩け、また周りの景色が最高で
     した。高橋さんと出会ったのも良かった。(詳細報告有り)

 8.5月4日(木)
   ・百村山
   ・尾上
   ・日程の都合上、百村山にしかいけなくなりましたが、神社から一人で頂上を目指しました。林道
     の車に張り紙をするつもりで探しましたが結局は見つかりませんでした。尾上さんが登り始めた
     頃、頂上から名前を叫んでいました。

 9.5月4日(木)〜5日(金)
   ・奥塩原・大佐飛山
   ・高橋
   ・先行した3人を追いかけて6時から登りました。懐中電灯1個で9時までやぶをこいだ高橋さん
     に感心しきり・・・。とてもあの深いやぶを夜中に漕ごうとは思いません。明くる日は先行して
     いた斎藤組みと黒滝山を越えた所で出会いました。お疲れ様でした。

10.5月6日(土)
   ・那須・流石山
   ・小林、山友会(本間、板山さんGr)
   ・大峠までは雪がべったりで1時間30分掛かりました。流石までは積雪はほとんどありませんで
     したが、ピーカンの素晴らしい一日でした。

11.5月7日(日)
   ・釈迦ケ岳〜大入道
   ・梅原
   ・高原山の山開き前週という事で登山道の下見を兼ねて大間々台から釈迦ケ岳と剣が峰から大入道
     を歩きました。沢筋ではまだ残雪が見られ頂上付近の登山道で若干の積雪はあったものの、当日
     までには多分それも融けていると思われます。また大入道付近にはカタクリの花が咲いており静
     かな山歩きが楽しめます。(直接大間々台に下山するより1時間多く掛かります。)
   ・コースタイム
     大間々台7:52−−−8:29八海山神社8:35−−−9:53釈迦ケ岳頂上10:29−−−11:20剣が峰(1540M)
     11:25−−−12:10大入道12:15−−−12:52小間々台キャンプ場12:52−−−13:17大間々台駐車場(全
     休憩含:5時間25分)

12.5月8日(月)
   ・釈迦ケ岳
   ・小林
   ・高原山の山開き前週という事で、大間々台から釈迦ケ岳の登山道を歩き、危険な所にはトラロー
     プを設置するなどの整備を行いました。

13.5月
   ・毛猛山
   ・石岡
   ・新潟と会津の境付近の山だそうです。(すいません。日時を聞き漏らしました。

平成12年4月総会及び例会(第2回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】4月26日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、吉野、池田、浅川、斎藤、東、佐藤(一)、植木、梅原、野澤、薄井
    尾上、石岡(計14人)
【議事】
  いよいよ待ちに待ったゴールデンウィークを迎えますが、今年は例年になく残雪が多
  いようです。また5月14日(日)には第2回の高原山の山開きが開催されます。今年
  も、矢板、塩谷、藤原、塩原の各方面から釈迦ケ岳を目指す事となりますが、矢板方
  面では大間々台に7時30分集合となっております。当日は混雑する事が予想されま
  すのでなるべく乗り合わせてご参加下さる様お願いします。

【第32回総会】
 ・第32回矢板岳友会総会が会員13名の参加の中で実施された。吉野さんを議長とし
  平成11年度の活動報告、会計、会計監査報告並びに平成12年度活動計画、予算な
  どの審議が行われ、承認された。また平成12年度の役員審議が行われ、引き続き小
  林会長体制で運営される事が承認された。
 ・また新会員として河内町の石岡さんが入会された。今後のご活躍を期待しております。

【山行報告】
 1.2月27日(日)
  ・大小山(足利)
  ・蓮實
  ・大天狗、小天狗の大小から名つけられた山です。

 2.3月19日(日)
  ・二箭山(福島)
  ・蓮實
  ・福島県の浜通りにある、太平洋の見える山です。男体山と女体山の2つの岩峰から
   なりちょっとした岩登りが楽しめる山です。

 3.4月9日(日)
  ・三峰山(粟野町)
  ・古くからの修験道の山で、鎖場などもあり結構楽しめる所です。

 4.4月22日(土)
  ・鶏尾山
  ・浅川、斎藤
  ・カタクリの花が一杯咲いていました。

 5.4月23日(日)
  ・鶏尾山
  ・小林
  ・前日、浅川さんと斎藤さんが行った山です。

 6.4月22日(土)
  ・高原山・釈迦ケ岳
  ・梅原
  ・残雪の釈迦ケ岳に登ってきました。剣ケ峰(1590M)までは頂上付近に残雪が残
   る程度ですが、釈迦ケ岳の登りは北東面から北面へ回り込んでいる為、まだかなり
   の積雪が残っています。特にトラロープのある急斜面からが多い様です。トレース
   はしっかりついていますので登られる際は足元をしっかりとさせるようにお気を付
   け下さい。

 7.4月16日(日)
  ・高原山・大入道
  ・小林、斎藤
  ・小間々台から大入道へ行く登山道の整備に入りました。雪でした。

 8.4月24日(月)
  ・高原山・大入道山
  ・小林、池田
  ・小間々台から大入道山を経て剣ケ峰、大間々台に戻る周遊コースを整備中です。こ
   の日は、小間々台から大入道までの登りのルートと大入道から剣ケ峰に向うルート
   の途中までが整備されました。尚4月29日には更に剣が峰(1540M:地図上
   の剣が峰)までの整備を予定しており、これにより周遊コースの整備が一通り完了
   する予定です。

 9.4月26日(水)
  ・高原山・ミツモチ山
  ・東
  ・赤ヤシオが咲いています。(まだ周辺の木々は葉を付けていませんが、その中で早
   くも咲き始めた赤ヤシオはひときわその鮮やかさを見せ付けてくれます。

10.4月16日(日)
  ・会津・大戸沢岳
  ・植木、東、尾上
  ・2000m付近まで行きました。尾上さんは今回の山スキーがデビュー戦でした。

11.4月22日(土)〜23(日)
  ・白山
  ・植木、有澤、片柳他2人
  ・今年はやはり雪が多いようです。2000m付近まで登りましたが、吹雪かれたの
   で下山しました。

平成12年4月(第1回)矢板岳友会 例会議事録より
【日時】4月12日(水)岳友会事務所にて
【出席】小林、浅川、斎藤(常)、稲葉、久保、尾上、植木(計7人)
【議事】
こんにちは、矢板の桜は7分咲きです。さて、梅原さんにかわって、先日の例会の報告をします。

【山行報告】
3/26 岳連山スキー教室 会津駒ケ岳 東、植木(斎藤(常)、尾上、印南)
  ずっと大雪でした。前日の桧枝岐スキー場では深雪が楽しめました。当日も大雪で夏の水場にさえ
 行けませんでした。

4/1 守門岳 柏木、印南、植木 他3
  朝は風が強く視界不良でしたが、山頂に着くころは風は強いものの視界が開けて気持ち良かったで
 す。頂上からは中・緩斜面が続き山スキー入門にもってこいのコースだと思いました。

4/8 窓明山 柏木、植木 他3
  窓明山の斜面を滑るつもりでしたが、山頂には行ったものの天気が急変し戻ってきました。

4/1 鎌倉山(郡山の常葉) 浅川

4/2 安達太良山 浅川
  まだ冬山という感じでした。風があったためゴンドラが動かず、自分で登りました。

4/8・9 会津駒ケ岳 浅川 写真あり
  8はホワイトアウト、山頂は厳しかったです。9は一転して良い天気に恵まれ眺めが良かったです。
 おかげで日に焼けてしまいました。

3/25・26 明神岳 稲葉、柏木
  大雪のため撤退しました。

4/2 那須 北温泉から中の大倉尾根 稲葉
  風が強く戻ってきました。真冬と同じ状態でした。

4/8 鷹取山 三浦半島 小林

4/6 安土山 小林 他7
  北側にはタップリと雪が残っていました。大人数で行きました。

4/12 百村山からサル山 小林
  百村山から奥に登山道開拓の話があるらしい。矢板岳友会がやるらしい?

4/11 大入道 小林
  4月中に剣が峰からの周遊コースを完成させたいです。

山行報告 平成12年4月6日受付分
期 日 :’2000年 4月1〜2日
行 先 :鎌倉岳(福島・常葉)、安達太良山
メンバー:浅川、長島、村上、伊東、沖(記録:浅川)

 私の写真の先生であり、勤務先の先輩である長島さんがこの4月で定年を迎えることになった。
先輩の激励会として、これまで彼と長年山歩きを伴にしてきた仲間を集め、鎌倉岳と安達太良山に登ること
にした。長島さんは、私に写真の手ほどきしているうちに山に登るようになった。先輩の登山は、50歳を
過ぎてからのものであったが、すっかり山に魅せられて、もう一人の山仲間である伊東さんと、私の3人で
随分あちこち歩きまわった。3人とも中高年になってからの山登りなので、冒険登山などするすべも知らな
かったが、山との出逢いは1つ1つが感動的で爽やかなものであった。
山仲間の思いが通じたのか、2日間、強い風が吹いたが予定した行動ができ思い出深い山行となった。

4月 1日(土)晴れ時々くもり、風強し
 激励会第1日目は、福島県常葉(ときわ)町にある鎌倉岳に登ることにした。初日は夜の部が控えている
ので軽いハイキングコースを選んだ。
 出発集合は勤務先の駐車場6時半としたが、主賓の長島先輩から登山靴を車に積み込むのを忘れ1時間程
遅れるとの電話が勤務先の守衛所に入った。何か事を始めようとする時、アクシデントが起きると、そわそ
わどきどきするものだが、今日は気楽なハイキングと思っているのか、みんな余裕の表情をしている。
出発が少し遅れるた方が鎌倉岳での宴会が「かえって都合が良い時間になるよ」などと話し合った。
 そんなわけで、予定より1時間遅れの出発となった。那須塩原ICから東北自動車道に入ると風が強く、
吹き流しが横になって揺れていた。今回は沖さんが車を出してくれた。ライトバンタイプの乗用車なので5
人分の荷物も何とか詰め込むことができた。道路の温度計表示は6℃を示し、寒波が来ているのか、時折雪
がちらついていた。鏡石のパーキングで朝食を取った。5人も集まると個人差も目について面白い。中高年
にもなると個性もカチカチに固まって他人に合わせようとしないのだ。既に朝食を済ませてきたもの、コン
ビニで調達したおにぎりをかじるもの、食堂で軽食を取るものと様々だ。
 東北自動車から磐越自動車道に入り船引三春ICで288号線に下りた。常葉町を抜けてしばらく行くと
鎌倉岳登山口の標識があった。ここから登山案内の標識を頼りに細い道を行くと、鎌倉岳登山口と表示され
た小さな駐車場があった。ここから少し奥に入った所が登山口となっていた。
既に2台の車が道路脇に駐車してあり、4〜5人のグループが出発の準備をしていた。小さな山でもガイド
ブックに載るほどの山なのか、こんな時期でも登る人がいるのであろう。我々も道路脇の空きスペースに車
を置くことにした。
 9時50分、登山口を出発する。しばらくは杉林の中を行く。強い風で落とされたのか、杉玉の付いた枝
があちこちに落ちていた。これらを踏みつけると杉花粉が舞い上がった。今回のグループには花粉症に悩む
ものはいなかったが、あまり気分の良いものではなかった。杉林を抜けると明るい雑木林となつた。
林床にはササなどの藪もなく気分がいい。しばらく行くと湧き水の出る小さな広場に出る。ガイドブックに
よると、ここが石切場跡となっている。確かに山の斜面の岩に削り取られた跡があり、この広場には消えか
かった作業道跡が繋がっている。
 ここからがいよいよ登山道らしくなる。所々にベンチが作られているところを見ると人気のハイキングコ
ースなのだろう。登山口で先発したグループと抜きつ抜かれつお喋りをしながら頂上を目指した。
風は何時になっても弱まる気配はなかった。しかし、幸いなことにコースは東斜面を辿ることになり、北西
の風をまともに受けることはなかった。山頂近くの樹林に吹き付ける風の音がごうごうと鳴っていた。
山頂直下の登りは北面を登ることになる。残雪が僅かに残り氷結していた。ここを登り切ると山頂である。
 11時、鎌倉岳山頂に着く。山頂は冷たく強い風が吹き付けていた。しかし、標高こそ千メートルに満た
ないがここからの展望は抜群である。西には白銀の安達太良山が佇み、周囲には阿武隈の山並みが幾重にも
連なり広がっている。下から見る鎌倉岳は、山頂周辺が岩山となっているが山頂に来てみると岩山の感じは
しなかった。西の下方には山頂と同じような岩のピークがあり、ルートも作られていたので足を延ばしてみ
ることにした。しかし、このルートには残雪があり氷結して斜度もきつく、行く価値もあまりなさそうだっ
たので少し下って引き返すことにした。山頂を少し下りた岩陰で昼食とすることにした。沖さんが先輩のた
めにとキムチ鍋の準備をしてきてくれた。料理担当は村上さんと決まった。彼は現在東京単身赴任中で、目
下、テレビで料理を勉強しているとか。山登りを始めたばかりの彼は、ラーメンに野菜の具を入れるのにも
四苦八苦していたのだから驚きだ。乾杯は伊東さんが持参した自慢のロゼワインとした。長島先輩の長年の
労をねぎらい、これからも意義あるライフワークが続けられるよう激励の乾杯をした。長島さんは殆ど酒を
飲めないが、仲間の好意を気持ち良く受け入れてくれた。キムチ鍋を肴に熱燗で呑む酒が冷えた身体を暖め
、山仲間の絆も暖めてくれた。
 12時40分、山頂を後にする。風は相変わらず弱まらず、樹林の梢がごうごうと鳴っていた。ほろ酔い
機嫌の下山は気持ちが良い。のんびりと歩いた。途中のベンチで記念写真を撮って、1時50分、登山口に
戻った。
 帰路、花にはまだ早いが三春の滝桜に立ち寄り樹齢千年にも及ぶ老木を鑑賞した。更に街道沿にあった鮮
魚店に立ち寄り今夜の酒の肴に刺身を調達し、岳の湯に4時少し過ぎに着いた。岳の湯は自炊旅館であるが
時折利用する。その理由は宿泊費が3,300円と格安で、食事が付かないだけで普通の温泉付き旅館と大
差ないからである。山菜やキノコの時期には、自分たちで採取したものを思いのままに料理して食べられる
のがまた楽しい。
 今夜の料理担当は私であった。今日は汗も掻かなかったので、風呂に入る前に料理して宴会にしようと云
うことになった。主賓の長島さんだけは風呂に入ってくつろいでもらうことにした。
夕食は、ご飯にマグロ、タイ、サヨリ、タコ、コハダ、イカの刺身、牛肉とキノコの煮付け、おでん、茶碗
蒸し、キムチのお新香とメニューを見る限り豪華なものであった。何のことはない、おでんと茶碗蒸しは暖
めるだけで、刺身は皿に盛りつけるだけ、料理をしたのは牛肉の煮付けだけ、3人に手伝ってもらったので
5時までに料理ができてしまった。1時間半は待ってくれと云った私の言葉は撤回せざろう得なかった。
 今夜こそは本命の長島先輩の激励会である。乾杯はビールとした。本命の酒は沖さんが持参した冷酒であ
った。これで何とか先輩の激励会ができるとほっとした。しかし、先輩は私より1年先輩なだけ。来年は自
分が定年になる。誰しも歳をとることは百も承知のことだ。しかし、残されたものが少しずつ失われていく
様を肌で感じるとき、無情の節理を感じざろう得ない。
 宴会はセンチな私の感情など吹き飛ばすかのように楽しく続いた。沖さんは大変な日本酒グルメであちこ
ちの地酒を楽しんでいる。今回の酒も知る人ぞ知る酒であったらしいが、この有難味が分からない山仲間を
大目に見て欲しい。そのかわり、彼の自慢話を真面目に聞いたつもりである。
 先輩への記念品として、伊東さんが大きめな登山用カウベルを用意してくれた。彼女に頼んで記念品を用
意してもらったのだ。鈴に4人の寄せ書きをして先輩に渡した。彼が記念品を嬉しそうに受け取る姿を見て
私も嬉しくなり、暖かい人の気持ちが伝わって来るような思いがした。10時少し過ぎ、宴会を締めて寝床
に着いた。

2月19日(日)晴れのち薄曇り
 5時、目を覚まし窓の外を見ると屋根にうっすらと雪が積もっていた。しかし、雲一つない快晴となって
いた。朝風呂に入ってしばらくふとんの中でごろごろした。「6時起床でいいかな」と聞いたら誰も反対し
なかった。酒のせいもあってみんな熟睡したのだろう。村上さんは目を覚ますと、すかさずタバコに火を付
けた。この仲間には、タバコを吸う人は誰もいない。彼なりに気を遣っているのか窓を開けた。私は禁煙推
進派であるが、車の中でもタバコを吸えない彼を大目に見て文句を付けないことにした。
 朝食の担当も私であったが、4人で手分けして作った。ご飯は伊東さんが炊いてくれた。昼飯のおにぎり
用として、5合炊いた。朝食分として4合しか準備してこなかったが、自炊場に使い残しの米があったので
1合拝借した。塩鮭を焼くのは村上さん、野菜サラダも村上さんに作ってもらった。村上さんは料理の勉強
の成果をみんなに要求され必死だった。サラダ用リンゴの切り方が悪いとか、魚は皮までしっかり焼かない
とまずいなどと注文が矢継ぎ早に出された。みそ汁の具は、えびと細切りのねぎとした。みんなのお陰で、
ご飯、鮭の焼き魚、納豆、焼きのり、野菜サラダそして白菜のお新香とまづまづの朝食メニューとなった。
のんびりと朝食を済ませ岳の湯を出たのは9時を少し過ぎていた。
 安達太良山スキー場の駐車場に着いてみると、夜明けの天気とは一変し風が強く吹いていた。当てにして
いたゴンドラは動いていなかった。薬師岳の稜線からはさかんに雪煙が上がり、上空の雲が激しく流れてい
た。このまま強風が続けば山頂まで行くことは無理と思われたが、とりあえず出発することにした。
 ゴンドラは動いていなかったが、動いていたリフト1本だけを利用した。一番上のリフトは動いていなか
ったので、ゲレンデのど真ん中を登った。よく雪の締まった、スキーヤーの誰もいないゲレンデを歩くのは
快適だ。難なくゲレンデの最上部に着く。ここからはスキー場から離れ、いよいよ本格的な登山となる。
10時10分、ゲレンデ最上部を後にする。薬師岳の稜線まではダケカンバが少しあるだけで、傾斜の少し
きつい広いスキー場と云った感じだ。この斜面は風下となるため強い風もなく快適な登りとなった。稜線に
近づくと次第に風が強くなったが、駐車場で想像した程の強さではなかった。稜線に出ても身体がよろける
ほどの風はなかった。これなら全員で山頂に行けるとほっとした。
 薬師岳までの稜線はハイマツの藪でツボ足では苦労すると思いカンジキを着けた。しかし、時期の割には
気温が低く雪は堅く締まっていて殆ど足はもぐることはなかった。薬師岳までのハイマツ帯も難なく切り抜
けることができた。薬師岳から少し先まで行ったところで、風を避け、五葉松の樹林の陰で休憩した。
ここ2〜3年暖冬続きで雪が少なかったが、今年は4月になっても五葉松の三分の二は雪で埋もれていた。
スキー場に着いたばかりには稜線の上をさかんに雲が流れていたが、その雲も殆どなくなり青空が広がり風
も幾分弱まってきた。
 小休止のあと、ほぼ登山道沿いに山頂に向かった。晴れている割には気温が上がらず、雪は堅く締まり、
カンジキにベタ雪がへばり付くこともなく、快適に足を進めることができた。山頂が視野に入る直前の斜面
でカンジキを外し、アイゼンを着けることにした。この辺りから、雪面の斜度はゆるいがアイスバーン状と
なりアイゼンを着けた方が楽に歩けるからである。私だけは、アイゼンを車に置き忘れてしまいツボ足で行
かねばならなかった。昨日から、カンジキを忘れた村上さんに、先発ラッセル代100m当たり500円也
などと冗談を連発していたが、この時ばかりと報復された。
 アイゼンを着けて、しばらく歩き出すと長島先輩が遅れてしまった。3人は自分のことだけしか頭にない
のか、遅れた先輩などお構いなくさっさと山頂に向かっていた。しばらく待っていると、やっと先輩が私に
追いついた。なにやらアイゼンをうまく固定できないらしい。彼は、しばらく冬山を登っていないのか、ア
イゼンの取り付け方を忘れてしまったらしい。踵にアイゼンをきっちりとはめ込まず、固定バンドを締め付
けてしまっていた。アイゼンを着け直してやると、彼は快適に足を進めることができ、まもなく3人に追い
ついた。頂上直下の岩場は氷結していたので、アイゼンを着けていない私は慎重に登った。
 1時丁度、全員無事に山頂に着くことができた。長島先輩、伊東さん、村上さん達はしばらく雪山を登っ
ていなとのことであったのでほっとした。山頂は時折強い風が吹き付けよろけることもあったが、随分風は
弱くなっていた。山頂から西には、すっかり雪に覆われた船明神山越しに磐梯山が端正な姿を見せていた。
そして、その右手後方には飯豊連峰が連なり、更に右手には、たおやかな吾妻連峰が続いていた。
また、磐梯山の左手には川桁山塊があり、その奥には猪苗代湖が広がっている。そして更に左手遥か後方に
は我が那須連山が確認できた。どの山もまだまだ雪山であった。
 長島先輩はカメラを取り出し、強い風の中で盛んにシャッターを切っていた。出発する時には、強い風の
ため、ここまで来れるとは思もよらなかったが、全が良い条件に傾いてくれた。長島先輩も久々の雪山に満
足し、酒の飲めない先輩にとって昨夜の激励会より、今日の登山の方がより激励会に相応しいように見えた。
 記念写真を何枚か撮り下山の途についた。雪が固く締まった、なだらかな雪山の下りは快適である。50
分ほどで登るときに休憩した薬師岳近くの五葉松の林に着いた。既に1時50分になり、少々遅くなったが
昼食休憩とした。今朝、岳温泉街で調達したワインで乾杯とした。
1本のワインはたちまち飲み尽くし、伊東さんがリックに忍ばせてきたウイスキーをお湯割りにした。岳の
湯の自炊場で拝借してきた白菜でみそ汁を作り、今朝、伊東さんが作ってくれたおにぎりで昼食とした。
気が付いてみると風は何時の間にか治まっていた。朝のあの強い風が嘘のようであった。
 1時間ほど昼食休憩を取り、朝来たルートを戻ることにした。風が治まりゴンドラは運転を開始している
様子であったが、できるだけ静かな山歩きを楽しむためのコース選択であった。スキー場のゲレンデに入っ
てもスキーヤーは殆どいなかった。
 3時半、安達太良山スキー場の駐車場に着いた。帰路、村上さんの要望で塩沢温泉で汗を流した。
2日間、よく呑み、良く喋り、真面目に歩いた。先輩のため、みんながよく激励会を盛り上げてくれた。
そしてお互いに山を満喫した。事あるごとに、先輩に「主賓、主賓」と押しつけがましく云ったが、彼は快
く聞き流してくれた。旧知の山仲間とはいいものだ。歳をとると接触する人間が少しずつ減っていく。友人
とて同じだ。しかし、山仲間だけは少しずつでもいいから増やして行きたいものだ。

[反省]
    1.アイゼンを車に置き忘れると云う初歩的ミスをしてしまった。今後は出発前の点検に心がけたい。
    
[コースタイム]
    4月1日
      登山口(9:50) → 石切り場(10:15) → 鎌倉岳(11:00〜12:40) → 登山口(1:50)
    4月2日
      スキー場駐車場(9:20) → 第4リフト終点(10:10) → 薬師岳(11:00) → 安達太良山(1:00〜1:20)
       → ゴンドラ駅近く(1:50〜2:50) → スキー場駐車場(3:30)